第14話

「で、なにされたわけ?」


「思いっきり、股間蹴った」


「え!?え?…あいつ、脱いだの!?」


「ううん。憎たらしくて」


「…え」


ブルーベリーは普段おとなしいが…そう言うこと言うんだ。そうか、あれはキャラなのか?


「ストロベリーがあの人と不倫っていうか、性欲処理の女になってたの知ってて」


「え、どういうこと?なにそれ?」


意味がわからない。


「私はそれにはなりたくない」


「それで、不倫じゃなくて、性欲処理?ってなに?」


「え?セフレみたいな感じ?」


「は…?」


ブルーベリーから出てくる言葉とは思えない。


「仕事のために相手してる」


「はぁ!?なにそれ!最悪!」


「番組に出してやるからって。私に、この下着着た写真くれとか言ってきた」


「ありえなー!」


「だ、大丈夫ですか?」


零は心配して部屋から出てきた。


「…零、やっぱりここにいて」


「構いませんか?」


「どうぞ」


ブルーベリーは落ち着いてる。けど、結構過激なこと言っててわけわかんない。私の隣に零は座る。


「番組プロデューサーってやつがさ、このブルーベリーにセクハラしたんだよ!下着プレゼントして、これ着た写真くれって」


「それは、許せませんね。被害者は多いんですか?」


「はい。でも、番組に出してくれるんでしょうね。だから誰も何も言えないんです」


「最悪すぎない?」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る