第4話
「ねぇー、柴田さんっ子、知ってる?」
早速学校で、私に話しかけてくる女の子たちに質問する。
「え!一個下の子?」
「なんか、男子がにやにやしてた?」
「美人な女の子かな?」
え、いるんだ!?この学校に!?
「その子に会いたいんだけど」
「え!ピーチちゃんが!?」
「どうして?」
「んー、なんとなく?」
適当なこと言っておこ。
「そっか」
「たぶん、会えると思うよ。一年の教室行ってみる?」
すぐ会えそ。藤原さん苦労したらしーのに?
授業の合間の休憩に、一年の教室へ向かう。クラスわからないのに、どうするつもり?
「わ!ピーチちゃん!?」
「かわいい!」
廊下を道ゆく人たちが騒ぎ出す。
「柴田さんって子をピーチちゃんが探してるから、誰か連れてきて」
「え、柴田…って尚巳!?」
「ピーチちゃん直々に?」
人だかりができたけど、どうなるかな?
「はい!はーい!ここにいまーす!」
どこからか声がする。
「柴田尚巳です!」
…ちょこんと出てきた、長い黒髪の小さめな女の子。写真より幼い。
「ピーチちゃんだぁ!かわいい〜!」
勝手にしゃべってる。
「放課後、教室に残ってて。あなたとお話したいから」
「えー!?ピーチちゃんが!」
「すご!尚巳だけなんで!?」
「んー放課後、遊ぶ約束があるんだけど、どーしよー」
まさか、断られる?
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