第三章 清潔は石けんから
第63話 登場人物・用語紹介
この小説もだいぶ長くなってきましたので、ちょっと紹介を挟んでみます。
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登場人物
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ユーリ(山岡悠理)
二十七歳、女性。元中小企業のOL。
ある冬の日に女子高生の身代わりとなって異世界転移に巻き込まれた。
スキルは「雑学」一つだけで当初は役立たずと思われていたが、知恵と根性で事態を打開する。
周囲の信頼を得て以降は雑学の才能が開花して、色んなものを作ったり町を変えていく。
今まであまり恋愛に縁がなく、婚活しなければと思った矢先に異世界転移。恋愛観は中学生と大差ない。
アウレリウスに惹かれているが、今ひとつ無自覚。
アウレリウス・フェリクス・グラシアス
二十七歳、男性。
カムロドゥヌムという町を拠点にするドリファ軍団の軍団長職を務める。
グラシアス家は地元の有力貴族で、代々軍団を率いて北の土地を守っていた。
真面目で実直な性格で、当初はユーリを役立たずと決めつけて冷たい態度を取っていた。
だが、いつの間にかすっかりほだされることに。自分でもどうしてこうなったか分からず戸惑いまくっている。
ユリウス・フェリクス・グラシアス
二十四歳、男性。
アウレリウスの従弟。同じく貴族の生まれだが八年前の父の死をきっかけに家を出奔、冒険者となった。
今では世界屈指の剣士として名を馳せている。
ユーリのことは当初はさして興味を持っていなかったが、知恵で周囲を変えていく彼女の力に惹かれていく。
従兄アウレリウスがユーリと相思相愛なのに気づいている。二人の仲を邪魔したくないと思う一方で諦めきれない気持ちがある。
ヘラヘラとした態度を取ることが多いが、内面は魔物への憎しみと復讐の念で満ちている。
※作者はヤンデレが好きです。
セウェルス
十八歳、男性。
皇帝ウルピウスの息子。
ユーリを異世界転移に巻き込んだ張本人。
本来の異世界転移は英雄召喚とみなされており、魔物の勢力が増しつつある現状の切り札として召喚儀式を行った。
が、やって来たのが雑学だけの一般人ユーリだったため失望と反省をした。
アウレリウスが帝国の首都に留学していた際に知り合って、以降は彼を兄のように慕っている。
再登場するかは未定。
ガルス
四十一歳、男性。
カムロドゥヌムの町の冒険者ギルド長。
以前は仕事をいかにサボるかばかり考えていたが、今では心を入れ替えて働いている。
ティララ
二十歳、女性。
冒険者ギルドの職員。
明るく愛嬌のある性格で、ギルドのアイドル的存在。ただし既婚者。
ユーリにも最初から親切にしていた。たぶん彼女がこの世界でのユーリの最初の友人。
ナナ
十七歳、女性。
冒険者ギルドの職員。倉庫の事務係。
当初は孤独と無力感から心を閉ざしていたが、ユーリの奮闘を見て考えを変えた。
ユーリを慕うあまり少しばかり過保護になってきている。
コッタ
二十三歳、男性。
冒険者ギルドの職員。倉庫の力仕事担当。
元は冒険者だったが怪我をして素早く動けなくなり、今はギルドで働いている。
最初はプライドがねじまがっていて、新しい改革を起こそうとしたユーリを拒否した。
だが、一人でも努力を続ける彼女を見ているうちに考えが変わった。
本来は面倒見が良くお人好しの性格。
ペトロニウス
四十五歳、男性。
ドリファ軍団の首席百人隊長。首席百人隊長は実質、副軍団長に相当する。
若い頃からドリファ軍団に勤務しており、剣の腕と誠実な人柄を買われてアウレリウスとユリウスの剣術師範を務めていた。
ファルト
十二歳、男性。
貧しい農村から出稼ぎにきた少年。
彼の村では魔物肉を食べる習慣があったため、焼き肉にして売ろうと考えた。
カレー事業の手伝いをしていて、今ではユーリをよく補助している。
ロビン
十七歳、男性。
帝国本土出身の弓使い。ユリウスの冒険者仲間。
魔法の才能はないが非常に感覚が鋭く、索敵が得意。弓の腕前も抜群。
手先が器用で雑事もいとわず行う、律儀な性格。
ヴィー
二十一歳、女性。
帝国本土出身の魔法使い。ユリウスの冒険者仲間。
高い魔力と魔法の技術を持っている。
いつも眠そうでテキトーな性格。
シロ
魔の森で出会った魔物。見た目は白いポメラニアン。
ぱっと見にはただの小犬だが、実は非常に強力な個体。
性格はちょっと臆病でお調子者。知能は高いが喋ったりはしない。
日本のマスコットによく似ており、ユーリは過去の異世界転移者に縁があると考えているが……?
※当初のイメージはちい◯わでした。ちょっと変えて犬にしておきました。ヤー!!
女子高生
???・???
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用語紹介
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ユピテル帝国
本作の舞台となる国。モデルは古代ローマ帝国。
皇帝ウルピウスと元老院が政治・軍事の管理をしている。
ブリタニカ属州
ユピテル帝国の一地方。モデルは古代ローマ時代のイギリス。
北国で冷涼な気候。
カムロドゥヌム
ブリタニカ属州の中でも北に位置する町。ドリファ軍団の本拠地。
魔の森に最も近い町で、防衛線を担っている。
ドリファ軍団
アウレリウスをトップとする軍隊組織。正規兵と補助兵を含めて五千~六千人程度。
カムロドゥヌムに駐屯地がある他、ウルピウスの防壁に沿って人員を展開している。
魔の森
ブリタニカの最北に広がる森。奇妙な魔力に満たされていて、常に魔物が徘徊している。
魔物
存在の多くを魔力に由来する生き物の総称。ほとんどが人間に敵対的で、力の強いものが多い。
魔の森など魔物の領域と呼ばれる場所に多く住んでいるが、それ以外の場所でも弱いものがたまに出る。
ヤヌスの英雄
異世界召喚された人々。
全員がこの世界において桁違いに高い素質を持ち、大きな功績を残している。
ヤヌスは古代ローマの門を司る神。
ウルピウスの防壁
カムロドゥヌムと魔の森の間にある長大な城壁。
皇帝ウルピウスが二十年の歳月をかけて建設した。
十キロメートルごとに兵士詰め所や見張り塔を整備してある。
史実のハドリアヌスの防壁がモデル。ハドリアヌス帝は某お風呂漫画(古い方)に出てくるローマ皇帝。
魔王竜
八年前に出現した強大な魔物。漆黒のウロコの巨大なドラゴン。
多数の魔物を引き連れて現れ、討伐に向かったドリファ軍団を半壊させた。この戦いでアウレリウスとユリウスの父が戦死した。
退却していって以降、動向は不明。
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