第13話 花火大会🎆予約

【美咲、花火大会🎆早めに場所取らないとね】


【…そう】


【楽しみだね…】


【…そう…だね】


【美咲、さっきから何だよ、何怒ってるんだよ】


 解ってるよ、俺が美咲と付き合ってると言い損ねたからだよな?そんなの…解ってるよ。仕方ないじゃん、タイミング逃したんだからさ。


【ユキさんのくれたチケット、もう一回無人島ツアー行けるなんてね、ラッキーだね】


【………行くかどうか解んないけどね………】


【美咲、必ず新学期に言うからさ】


み、美咲?何で泣き始めた?


【ゆ、裕二は…さ…ヒック…私のことなんて…ヒック…彼女って…言いたく…ヒック…ない…んだ】


あ、あ、あり得ないだろ、そんなことで泣くって。


【彼女だって!!間違いないからさ。そんなことで泣いてるの?】


【もう、知らない!!花火大会🎆いかない!!】


美咲が逃げ出すように、走り去った。


 登校日以来なんかギクシャクしてると思っていたけど、俺が煮えきらなかったからか。


※トゥルルル…トゥルルル…トゥルルル※


電話出ないや。電源は入ってるけど。



……………………………………………………………



花火大会🎆本当にいかないつもりか?


とりあえず場所の予約しておこう。



……………………………………………………………



 高いな、やっぱ予約席は…このために前借りしたのにな。美咲来るよな?喜ぶだろうか?


【裕二くん、久しぶり!!】


ユキさん、ちっ、あのインストラクターも。


【裕二くん、この前は途中ですまなかったね】


【いえ…】


なんか、話しづらい…この人は。


【そういえば、美咲とジェット乗る日決めた?】


【えーと、ちょっと美咲と…喧嘩しちゃって…】


【えー、そうなの?でも花火大会🎆の予約でしょ?】


【そうなんですけど、美咲来るかどうか…】


インストラクターの人が笑って、


【喧嘩するほど仲が良いって昔からね、でもさ、放おっておくと、取られるかもよ、美咲ちゃん】


なんてこと言うんだ!!こいつ!!!はるとだっけ?名前。


【ちょっと、はるとくん!!】


【ごめん、忘れて】


【美咲とはそんな仲じゃ…ありません…けど、ちょっと不安に…あなたが変なこと言うから…】


ユキさんが、肩をポンっと、


【裕二くん、美咲からツアー来ないって連絡ないよ。たぶん、裕二くんからの連絡待ってるんじゃないかな?はるとくんが変なこと言ったから、責任は私達で、ねっそうだよね?】


【俺のせい…そうか…ごめん、裕二くん。もちろん協力する】


【でも、どうしたら…電話出てくれない、メールも既読ついても返事ない…】


【だから、それは任せて。この喫茶店知ってる?ここに明日の朝来てくれる?近いから大丈夫だよね?、これシャメ撮って】


【大丈夫です】


【じゃ、明日ね。朝8:00に】


早いな…起きれるかな?











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