13話 学校生活
コン、コン、コン
ドアを叩く音で目が覚めた。
目を擦りながらドアを開けるとエリーが立っていた。
「ノア、おはよう。学校行こ」
エリーも眠たそうだ。まだパジャマだし。
「まずは着替えろよ。制服配られただろ」
とりあえず寝ぼけているエリーをエリーの部屋に連れて帰った。
「着替えて用意が終わったらでて来てくれ」
本当は部屋まで入って女子の部屋を堪能したかったが着替えているところに入るのはやばい。
それに俺も用意をしないといけない。
部屋に戻り、髪型を整え制服にきがえエリーを迎えに行った。
しばらく待っているとエリーが出てきた。
「じゃあ学校行こうか」
学校は寮から徒歩五分程度のところにある。
朝昼晩、ご飯は食堂で食べることが出来る。
学校が始まるまでまだ1時間以上ある。
ゆっくり朝ごはんを食べることが出来る。
食堂に着くと入学式で見た生徒が多く来ていた。
学校になれるほど朝起きるのがどんどん遅くなってギリギリになっていくってことか。
朝ごはんを食べて教室に向かう。
教室は結構広い。Sクラスの生徒が20人なのに1番大きい教室だ。
教室に入るともうほとんどの生徒は到着していた。
さすがSクラス。真面目だ。
しばらくして担任が入ってくる。
「お前たちSクラスは将来は王宮で働くことになるものがほとんどだ。
もう既に王の騎士よりも強いものもいるだろう。」
先生がエリーの方を見る。
「すぐにクラス対抗戦がある。優勝できるように準備しといてくれ。あと今日は授業は無い。何をしようと自由だ。以上だ」
そう言って教室から出ていく。
授業がない!最高すぎんだろ。
「誰がいちばん強いか決めようぜ!」
そんなこと思ってたらアホなこと言い出すやつが現れた。
「勇者がいちばん強いに決まってるだろ!」
「じゃあ全員勇者と戦っていくか」
そうして全員が外に出た。
順位が高い順に戦っていくことになったので、最初は王子が戦うことになった。
一瞬で制圧される。
その次もその次もだ。
超エリート達が為す術なく敗れていくのを見ているうちに俺の番になった。
戦いが始まり、エリーは一撃で勝負を決めに来る。
全員これだけでやられてきた。
だが俺は違う。
受け止め反撃の一撃を叩き込む。
エリーは驚いた顔をしたが、とんでもない速さでかわされた。
光炎はあれからの特訓でさらに威力をあげている。
超すごかったので超光と名ずけた。
もはやスキルと言えるほどに俺の体に馴染み、予備動作無しで発動できるようになっている。
地面に向かって超光を放ち吹き飛ばす。
エリーの視界を遮り、俺優位に立ち回るためだ。
これで多少マシになると思ったのだが、舞い上がった土煙はエリーに消し去られた。
「なっ!」
そのまま飛び込んできたエリーのただのパンチを受けて俺は吹き飛ばされた。
「俺の負けだ」
俺が敗北宣言をするとまたも歓声が起こる。
さすが勇者だ。強すぎる。
その後、Sクラス全員が蹂躙され戦いは終わったのだった。
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