7話 入学試験 体術 魔法
昨日とは打って変わってみんなすがすがしい顔だ。
体術のテストは1人ずつ教官とする。
だいたいの受験者は勝つことは出来ないがたまれに教官よりも強い奴がいる。
特に今年は勇者がいるからその時点で1人は勝てるのが確定している。
そうこうしているうちに俺の番になった。
競技場に足を踏み入れた瞬間俺は魔力強化を発動する。
教官はゴリラみたいな体格でつるっパゲだ。
試験が始まった途端すごい勢いで教官が殴ってきた。
俺はそれに拳を合わせる。
教官が驚いたように目を見開く。
俺はそのまま連撃を浴びせて押し切ろうとするが、教官はさすがのスピードで全てかわす。
だがそこで俺はスキルを発動する。
スキルを発動したことでさらに強化された俺の拳はさらに加速し、教官を一撃で沈めた。
その瞬間歓声がおこる。
パンチ1発分、それが今の俺がスキルを発動していられる時間だ。
ブロンズスキルのくせにどんどん力が増しており、制御が難しくなっていた。
試験が終わったので他の受験者を見ているとエリーがいた。
エリーと教官の戦いは一方的なものだった。
エリーのワンパンチで教官は吹き飛び壁に激突した。
俺の時よりも大きな歓声が上がった。
とんでもない強さだ。
あんなのに追いつけるのか?
少なくともスキルを使いこなせてはいないうちは勝てる気がしない。
とりあえず次の試験に行こう。
◇◇◇
魔法の会場に着くと前女の子が話しかけてきた。
「君すごいね!あんなでっかい教官倒しちゃってさ。」
「ありがと。」
順番が来てその子が魔法を使うと凄かった。
魔法の試験は的を破壊するというものだ。
その子は爆発する球を放ち破壊していた。
的は木っ端微塵になり周囲に爆風が飛び散るという凄まじいものだった。
入学したら他の魔法も見せてもらおう。
俺の番が来て俺が使ったのは前に開発した魔法、光炎だ。
俺も同じように的を吹き飛ばしテストは終わった。
宿舎に帰ると落ち込んでいる人、余裕そうに笑っている人、何を考えているのか分からない顔の人色んな人がいた。
エリーは勇者だからここにはいない。
特別扱いなんだろう。
結果は明日出る。
考えたところで結果は変わらない。
早めに寝よう。
そう思って布団に飛び込んだ。
宿舎の布団はとてもいいのだが俺は家の枕じゃないとなかなか眠れない。
だが疲れていた俺は羊を数えているうちに眠ってしまった。
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