お前が俺で、俺がお前?
@Kiyoyukiriku
第1話 極端な2人
2人は高校2年生。中高一貫校のエリートコースに通っている。中学の時から一緒だが、同じクラスになったことはない。話をしたこともない。性格かあまりにも違いすぎるから、、お互いの名前は知っていた。なぜならこの2人は学校では有名人だったからだ。
何故有名なのかと言うと、聖也は常に成績トップ、全国模試でも1番をとったことのある、秀才だからだ。成績はもちろんオール5。両親は東京大学卒、父親は大学の教授。母は元医師であったが、今は専業主婦といったエリート一家。はたから見ると申し分ないが、一人っ子ということで、いつも親の期待に応えるために必死だった。完璧でなきゃというプレッシャーにかられ、精神的にも疲れ果てていた。屋上から景色を眺めては、ここから飛び降りたら死ねるかな?とよく考えていた。だけど、飛び降りる勇気がないので、思いとどまっている。
一方優は、成績は常にビリ。エリート校に通っているとはいえ、成績がふるわないので勉強が嫌いになり、いつも欠点をとったり、進級も危うい成績なのだ。学校を代わったほうがいいとまで先生から言われるしまつ。「これ以上欠点とったら進級できないよ。」と釘をさされてしまった。なので優は、毎日面倒くさいと思っていた。
両親と妹1人の家族だが、母親は「このままでは、留年だよ。せっかく良い高校に入ったのに、、とりあえず卒業はしてちょうだい。それでいいわ。」と、いい感じの親である。父親はサラリーマンで、母親のしりにしかれている。母親は専業主婦。 妹は中学1年生、同じ中高一貫校で成績はトップクラスではないが、それなりに優秀。
精神的に疲れ果てている聖也と、毎日勉強なんて面倒くさい優。
放課後学校の屋上でお菓子を食べてたら、聖也かやってきた。別に喋るわけでもなく、お互い無言で通り過ぎた。優はいつもここに来ているが、聖也が来ることはないので、首をかしげながら聖也をちらっと見ると、柵を乗り越えて飛び降りようとしている。
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