弱いはずのゲーム能力が意外と最強でした
わらびもち
第1章:王の都ブラドザーム
第1話 意外と強いかも?
第1話:俺の能力
ここは冒険者の村
数多の冒険者がこの村に立ち寄り
そしてこの村の住人は16歳になると冒険に行くことが定められている
この物語は1人の少女と1人の神、そしてモブが世界転覆をもくろむ邪神ユーラを倒すために戦う物語である
「おっはよぉぉぉぉぉ!」
私が勢いよく家の扉を蹴っ飛ばし、村をはしりまわる
私の日課だ
人を起こすと言うのはなんとも気持ちがいいものである
そして今日が最後の大暴れなのである
存分に楽しもう!
私が騒いで暴れ回っていると村長がテクテクと歩いて来た
「水夏、今日は出発の日じゃろ」
「えー、私の能力雑魚なのに出ろって言うの?」
私の能力はゲーム
デイリークエストやらノーマルクエストやらを表示してそれをこなしたら報酬が貰えますよー的なそんな能力
報酬はしょぼい、木の剣とかツルハシとかたまに小石とかもある
いわゆるクソザコナメクジ能力
そーんなクソみたいな能力でも冒険に出ろって言うんだから酷い世界だよね〜
ちなみにランクはF
当たり前過ぎてあたりまえ体操も体操しない
ちなこの世界にはランクが存在してる
F・E・D・C・B・A・γ・β・α
つまり私の能力は雑魚、この世界のランクは能力で決められるから上がったり下がったりは例外なしである
そんなこんなで駄々を捏ねていると村長が話しかけてきた
「お前の能力は成長性がとてつもないのじゃ」
「ほれ、少し手合わせをしてやろう」
このジジイはボケてるのか?ボコボコにされるに決まってる!まぁ腹立つし1発殴ってやろう
「手加減してよね?」
「それは保証出来んなぁ」
「は…」
ダンッ
その刹那村長は勢いよく飛び、水夏に飛びかかる
水夏は左手でそれを防ぎ、右手を腹に打ち込もうとしたが村長には通用しない
「隙を見せおったな」
村長は残っている右足で水夏の右腕のパンチを防ぎ、蹴りを水夏の脇腹をに入れ、体制を整える
水夏はインベントリを開き、木刀を取り出す
そして村長の足を狙い、木刀を振る
「大振り、大きな隙を生んでおるわい」
村長は刀を振り下ろす水夏に能力を使い、衝撃波を生み出し、木刀を粉々にする
粉々になった木刀の持ち手を手に取り、水夏の頭をしばく
「ねぇぇ、手加減って知ってる?」
私は頭を抑えながら村長を睨む
「これでも全盛期に比べて劣っとるわい、それにかなり手加減したのじゃがのぉ」
「それで衰えたの?全盛期どんな強かったんだ、しかも手加減してたぁ?嘘つくんじゃないよ!」
村長
北の冒険者の村の村長
能力:重波動
詳細:波動を生み出す
ランクB
「まぁなかなかやるようになっておるわい」
「そりゃどーも」
私は重い腰を上げ、立ち上がる
「ほんとにこれで出て大丈夫なの?」
私が村長にそう尋ねると村長は「もちろんじゃ」と言わんばかりに私の肩を叩いた
「まーいーや、行こーっと」
《状態回復》
そう水夏が唱えると村長と水夏の体調、体力、魔力が全て回復した
すると村長は何処か驚いたような顔をしていた
「…そんなことも出来るのか、強いじゃないか」
「1日1回のデイリークエストのくっっっっっっっっっそ珍しい報酬、まぁストックできるからこの16年で80個くらい溜まってるんだよね、1日1回しか使えないけど」
「ふぉっふぉっふぉっ、そりゃいい、怪我ないないように行ってきなさい」
村長は私の背中をドンと押し、私を見送ってくれた
「またねおじいちゃん」
私は手を振りながら村を後にした
「ふぉっふぉっふぉっ、またのぉ」
こうして私は旅に出た
数日後
「よく来たな、平凡な人間よ」
信じれないというか、信じたくないのですが私は今…世界で一番危険アホな神を目の前にしているみたいです
To Be Continued…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます