第2話

彼女はいつも自分を受け入れられなかった


なぜ受け入れられない?

わからない


でも本当に小さいころから、わの外側にいる。そんなきぶんだった。


ゲームを作った人は本当にすごい。とくにRPG.

私がスイッチをいれると、彼らはいつも必ず生きていて、歩けと命じれば歩くし、休めと言えば休む。

スイッチを入れない間彼らは何をしているのだろう。幼いころはそんな想像をはびこらせていたものだ。


でも今ならわかる。彼らは多分生きていない。

人間が人を模倣したおもちゃだ。


じゃあ、わたしは?

私はほんとうに生きているのだろうか


寝ている間私は意識がない。

実はプレイヤーにスイッチを切られているのかもしれない。

夢はセーブ中の残像なのかもしれない。


そんなことを考えだすと、自分のなすことすべてが自意識によるものとは限らないのではないかと、

いつも自信を無くしてしまう。


だから彼女はわたしを多分一生、受け入れられないのだろう。

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私が私である前に。 @Yuki6621

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