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目次
流れる花 ～ バラナシ
流れる川
流れる雲
旅する命
移ろう景色
移ろう気持ち
変化する遺伝子
地球は回り続け
朝は夜になり
夏は冬になる
大河の岸に流れ着いた花は
セピア色の景色の中で
ひときわ色めいて
揺れていた
幾度か朝を迎えるうちに
錆びるように朽ち果てて
人々に踏みつけられ
土に埋もれて消えた
河は滔々と流れ続け
未来が過去となったとき
旅人の記憶のうちに
花々の残像が立ち現れる
名づけられない色と
形容できない形で
旅の随（まにま）に
捨て去ったもの
忘れ去ったもの
捨て去らなければならなかったもの
忘れ去らなければならなかったもの
千紫万紅（せんしばんこう）の花を浮かべて
永遠の大河は今日も流れ続ける
https://kakuyomu.jp/users/rubylince/news/16817330664653960679
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