第9話 女王陛下からの招待状(3)
【レビア編】
「はっ!」
《カン!》
「はぁ~!」
《カン! カン!》
「はい! やぁ~!」
《カーン!》
「うわぁ~!」
私と師との実技の模擬練習……。剣と剣の打ち合いの激しさで剣が宙を舞えば──!
その後はスポン! と地面に良い音を出して剣が刺さるから。
よし! 今日も勝利だ!
私は自分の心の中で歓喜しながらガッツポーズを決める。
でも私の外面は平素を装いつつ、自分の腰の鞘へと剣を治めるだけに止め、年頃の娘達のようにはしゃがない。
だって私は、このイングリッシュ王国の
そんな私が剣を腰の鞘へとカキン! と心地良い音を出しながら納めると。
「両者、ここまでー!」
練習試合の審判をしていた私の兄から、停止の知らせが両者に告げられた。
「有難う御座います」
私は練習試合の相手をして頂いた師範に対して敬意を払いつつ、頭を下げる。
「いいえ、いいえ。こちらこそ。レビィア様……」
私の剣の相手をしてくれた師が、ニコリと優しく微笑みながら言葉を返してくれた。
でッ、言葉を返し終われば師は、未だ地面に突き刺さっている自分の剣を拾いに向かい歩き始める。
「あっ、ははは。それにしてもレビィア様は本当に強くなられた。女性にしておくのが勿体無いくらいに……」
私の師は今日も笑いながら絶賛してくれた。
「本当に先生の言う通りですよね。私とレビアの性が逆ならば良かったのに。あっ、ははは……」
(お願い)
レヴュー・星・感想・ハート等を軽い気持ちで頂けると励みになりますのでよろしくお願いしますm(_ _"m)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます