第3話

「遊んでたって、はぁ??嘘だろ!!お姉ちゃんは自殺するほど苦しんでいたんだぞ」


「・・・」「・・・」


二人は黙る。


怒りが湧いてくる。俺にとってはこんな義姉妹達より何より誰よりもお姉ちゃんが大切だった。


なのに、どうしてこいつらはこうして頼みに来てるの、何様なんだよ。


こんなことを内心で言って居るつもりだが、同時に分かっていた。


姉は必死に隠して居るのだ。


現に優は今でも、思って居る。あの時は初めて襲おうとした日だったのかと・・・


姉は基本的に可能な限り俺を守ってくれようとする人だった。だから俺もそんなお姉ちゃんの為にあの時は迷いは無かったし、今も後悔はなかった。


「お願い!!私はなんでもするから、妹だけは許してあげて、何も知らなかったの!!」


その通りだった。

その義姉の手には、お金がある。


「・・・」

そして、義妹がその金を見て


「どこから、まさか、お姉ちゃん!!」


「・・・黙っててごめん」


「・・・っ、黙っててごめんじゃないよ!」

 

つまりそのお金は


「だけど大丈夫もう関わらないから、あとお姉ちゃんの時とは違う人達だし」


「そう言う問題じゃないよ!!」


そう、本当にその通りだ。


「お願い、なんだったらこれからも頑張るしお金は入れる。だからせめて妹に楽に暮らせる環境を用意して欲しい」


「・・・お姉ちゃん、」

義妹は顔を我慢する。本当はもっと怒りたいのだろう。だかそれは意味がないことが分かって居る。だから辞めた。



このままでは、もしかすると義妹も同じように義姉の為にそうしてしまうかも知れない。


流石に俺もそこまでして欲しくないし、義姉にだってこれ以上はして欲しくない。




本当は怒りがまだまだある。だけど義姉の覚悟を見て、あと何よりお姉ちゃんがきっとこの二人を見捨てること望んでないと思った。


「わかった。」


「お兄ちゃん!!!(怒鳴り)」


「違う。お金は要らないその覚悟から反省と感じたから許そうと思っただけ。だから泊まっていいよ」


「本当に??」


「本当だよ。あーもう、いいからじゃ早く入って寒いだろうし」



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