第68話 さっむぅ②

 食糧の件。今朝の寒さが今後の俺たちにどんな影響を及ぼすのか。


 タウさんの話によると、今まではこの町で畑や田んぼを持っている家から米や野菜を提供してもらっていたそうだ。勿論無料ではなく今までは現金を支払っている。


 しかし直ぐに現金での取引は無くなるだろうと、タウさんの見解だ。

 銀行が閉鎖していると言う意味もあるが、それよりも先が見えない状態でお金という物にどれだけの価値を見るのか。


 そのうち他人に食糧を融通する余裕は無くなるだろう。その時にはもう『現金』にはほぼ価値は見出せない世の中になっているのでは?


 それは今朝からの冬並みの気温低下で、想像していたよりもっと早くに食糧危機はやってくるかも知れない。

 気温低下はどの位の地域で起こっているのだろうか。何も採れなくなる未来が来るだろうか。


 だがこの町の人に限らず「いつもの日常にいずれ戻る」と考えている人は多いかもしれない。

 日本は今までの大きな災害でも必ず何処かからの『助け』があり、ある程度の不便を我慢さえすればいつもの日常が戻ってきたのだ。


 だが今回それは期待出来ない、タウさんはそう考えている。勿論俺たちもだ。



「ですので今後は自分達の力で食糧を確保していくべきでしょう」


「食糧と言うと米、野菜、肉魚か」


「魚は……釣るしかないか?」

「そうなりますね。漁の経験などありません。今後増えた仲間に漁業関係者がいる事を祈ります。それまでは釣りですね」

「俺、父さんとたまに釣りに行ってた。なっ、父さん」



 翔太がカンさんへ向けて言い、カンさんも頷いた。



「流石だ、カンさん。あ、そうだ、俺、漁船みたいのも拾ったぜ」


「カオるん、ここで船は出さなくて良いですよ?」



 俺がアイテムボックスを見ながら言うとタウさんに釘をさされた。確認しただけだぞ?いくら俺でもそこまでアフォではない。マルクが見たそうにしていたので、後で外で出してやろう。




「魚は釣るとして、後は肉と米、野菜か」


「父さん、肉はオークを狩ればいいんじゃない?」



 マルクが良い事を思いついたとばかりに俺に言ってきた。



「うぅむ、この辺にオークは出ないからなぁ。ダンジョンは無いし、猪、いや、オークは豚か?なんてそうそう出ないよな? カンさん」


「そうですねぇ、猪なら山の中でたまに見かけたりするんですけどね」


「熊は? 父さん、熊はいないの? オウルベアとかビッグベアとか」


「うぅむ、オウルやビッグは兎も角、カンさん、普通の熊は出るか?」


「いえ、熊は聞いた事ないですね」


「えっ、じゃあこの辺の街の人は何を食べているの?」


「牛か豚か鶏か。あ、豚は四本足の豚だ。ここに二本足のオークはいない。……ここ以外もいないよな?」


「カオるん、いませんよ。日本にオークは。と言うか世界にもいなかったと思いますよ?」


「そうだよな、俺も茨城に住んでてオーク見た事ないしな」


「豚と鶏を飼いましょうか。洞窟内で飼育出来そうですね」


「あ、俺、解体出来る。ハケン魔法のスキル『仕分け』で、あっちでもよく魔物を解体していた」


「流石です、カオるん」

「ナイスだ、カオるん」


「では、鶏と豚を飼うと言う事で。問題はどこで仕入れるか、ですが」


「あの、知り合いの養豚場と養鶏場があるので分けてもらいしょうか」


「そうですね、早めにお願いします。この寒さで家畜が死なないうちに。それと洞窟内に飼育スペースを増やしておきます」


「牛は無理だよなぁ。無理と思うと牛肉食いたくなる。B2に肉屋が無かった事が悔やまれる」


 ミレさんが残念そうにしていた。


「酪農はそう簡単ではなさそうですね」


「もし譲ってもらえそうなら1〜2頭、買ってきますか?一頭でもいれば牛乳が取れるのかな」


「それなら、ヤギの方が良さそうです。牛は北海道のゆうごと合流した時に考えましょう」


「わかりました」



 ふむ。魚は釣る。豚、鶏、ヤギを育てる。ここまでは何とかなりそうだ。問題は……。



「問題は米、野菜ですね。少し前までは町の農家と懇意にしようと思っていましたが、この気候です。どうしたもんか」


「予定では洞窟の麓であるこの一帯に田んぼと畑を展開していく予定でした。しかし今それを作ってもこの気候では収穫は厳しいかと」


「洞窟内に畑は無理だよな」


「無理ですね」



 どうしたもんかなぁ。寒い日が続くと……ダメなんか?俺、農業はやった事がなかったから……、あれ?子供の頃やってたな。と言っても言われるがままの作業だったので『農業』を意識していたわけではなかった。


「冬に強い作物とかでもいいんじゃないか?」


「そうでした、私とした事がネガティブになりすぎました。夏の作物にこだわりすぎていました」


「冬の果物とかもいいよな」


「父さん、バナナは?」


「バナナは南国の果物だからなぁ」


「俺も農業に疎いから全くわからないが、地面が凍っていても育つもんなのか?冬の作物ってのは」


「どうでしょう……、あとでネットで調べるとして、それなりの処置は必要かも知れませんね」


「それなりの処置?」


「ビニールハウスとかです」


「カオるん、なんか暖かくなる魔法とか無いの?」



 ミレさん、無茶を言う。魔法は攻撃系だぞ?ファイアとかしたら作物燃えるぞ? 焼畑やきはたには良いかもしれんが。



「そんな都合の良い魔法があるわけ……」



 あれ?そう言えばあっちの世界で、なんかあったような?



「カオるん? あるのなら仰ってください?」



 タウさんの、丁寧だが力の篭った言葉が俺を圧迫する。

 思い出せ、俺よ。


 ムゥナの家の裏庭の畑で巨大カボチャやら何やらが大豊作になった事があったよな?

 あれは確か、マルクが冒険者に登録した年だから2年くらいまえか?


 裏庭の草をボウボウにして、ゴルダに怒られたんだよな?これ話すと今度はタウさんに怒られないか?

 俺がモゴついているとタウさんに話すように促され、渋々口にした。



「裏庭を草ボウボウにしてゴルダに叱られたんだ」


「何でカオるんちの裏庭が草ボウボウでギルドのゴルダが怒るんだ?」



 ミレさんが不思議そな顔をした。説明不足だったか?てか、何で怒られたのかわからんから説明のしようがないんだよ。



「あ! デッカいカボチャ、あと、フジミとエリクサ!」



 マルクが思い出したように大きな声を出した。



「不死身とエリクサー?」



 タウさんが食べた事のない物を口に入れてしまったような顔をした。慌てて俺は説明をした。



「いや、勝手に命名した。フジ実とエリ草。何か裏庭で育ててた薬草がデカく育って実がなったからテキトーに付けた名前で、ゴルダが飛んで来た。そんで何故か怒られた」


「ん? デカく? 何かしたんですか? 特別な育て方を?」


「俺は知らん。マルクとパラさんちの陽葵ひまりで育てて観察日記付けてたんだよな?」


「うん。あれは、えぇと確か僕がライトでヒマちゃんがヒールだったかな? 毎日魔法を当ててたらぐんぐん育った!」



 マルクが自信満々に顔を輝かせていた。



「なるほど、光と回復。カオるん、マルクくん、外の畑にやってみてもらえますか?」



 えぇっ?いいけどさぁ。これ失敗したり何かなったりしたら怒られる流れっぽくないか?

 ミレさんはなんか面白そうな顔してる。他人事ひとごとだよなぁ。




 物凄く寒い庭に出て凍りついていた畑にマルクがライト魔法を、俺がヒール魔法を放った。


 特に変わらず。タウさんも無言。怖い。はい、もう一度ですね。



「もっかいだ、マルク」



 マルクに向かって言い、同じ魔法を何度か繰り返し続けた。

 すると霜が降りて凍っていた畑の野菜の氷が溶けて水滴が地面に落ち始めたかと思うと、野菜がニョキっと伸びはじめた。


 植物、キモっ。

 魔物?魔物なのか?歩き出したりしないよな?

 チラリとタウさんを見ようとした、その時、見ていた皆からおおっ!と声が上がりビクッとしてしまった。


 ゆっくりと振り返ったがタウさんから怒られる事はなかった。

 とりあえず全員でまた母家の居間へ戻った。



「驚きました。大収穫ですね」



 タウさんの機嫌は良いように見えた。野菜の収穫とかけた言葉だろうか。



「野菜の収穫の事ではありませんよ」



 タウさんに心を読まれた?



「カオるんとマルク君のおかげで、野菜や米の収穫もどうにかなりそうですね。季節がどう動くか不明ですので、オールシーズンの作物を植えるのもひとつの手でしょう」


「魔法って凄いわね」


「驚きました。そんな使い道があったとは」


「いや、ゲームにはそんな使い道は無かったし、あっちの世界でもそんな事をするのはカオるんだけだ」


「父さん、ミレおじさんに褒められたね」



 マルクは嬉しそうに俺に囁いたが、ミレさんは褒めてないと思うぞ?その証拠に口の端がピクピクと動いている。笑いたいのを堪えている証拠だ。


 今後の食糧については何とか対策が立った。町内の田畑についても今後町会長と話していくそうだ。またカオるんに負担をかける事になり申し訳ないとタウさんから謝られた。

 皆が出来る事をしているように、俺は俺が出来る事はやるつもりだ。




「それから物資の件です」



 タウさんの話はこの先物資も先細りしていくと言う怖い予想だった。

 津波の被害を受けずに残った地域でも、交通が遮断されている事や大元から品が配送されない事、それ以前に工場の閉鎖で新しく作られないかも知れないと言う予想だった。



「工場を動かすほどの電力があるかという問題もあります」


「この辺だけで言うと食糧はギリいけるとして、他の物資って例えば何? 服なんて別に新しい物が数年手に入らなくても困らないわよね?」


「子供は困るわぁ、成長するから。おじさんと違って」



 芽依さん、その『おじさん』は『叔父さん』の事だよな?ミレさんの事を言ったのだと思うが、オジサン4人は固まった。

 因みに固まったオジサン4人とは、タウさん、カンさん、ミレさん、俺だ。


 いち早く復活して動き出した、いや話し出したのはタウさんだ。



「ええ、まぁ衣類もそうですが一番の問題はトイレットペーパーなどの紙類ですね。茨城県内にある工場が稼働できる状態なら良いのですが」


「県内で有名な大きい所は神栖かみす市の工場なんですが、神栖市は海沿いの市なんです。今回の災害で被害が無かったとは言えない状態でしょうね」


「そうすっと、最悪、工場は流されてるかも知れないかぁ」


「そこ以外には?」


「すみません、そこ位しか思いつきません。小さい所は結構ありそうです」


「ああでは、後でネットで検索してみます」



 カンさんは凄いなぁ、俺は茨城に20年住んでいたがトイレットペーパーの工場が何処にあるかなんて全然知らなかった。毎日寝に戻ってただけの家とは言え、俺は色々知らなすぎだ。



「そういやさぁ、異世界に転移して真っ先に困ったのも紙問題だったよなぁ。あっちにはトイレットペーパーなんて物が無くてさ」


「王都にも無かったのか?」


「カオるんー、王都とか僻地へきちとか関係なく、あの世界にトイレットペーパーは無かったよ」


「うちにはあったよね?父さん」



 マルクにクイっと袖を引かれた。



「ああ、そりゃ、B2に行ってからだろ? B2のセボンとマツチヨ、あれ本当に有難かったよな。日常雑貨が入手出来るようになってさ」


「ですねぇ。久しぶりに紙を使えましたね」


「じゃあ父さんそれまでどうしてたの?」



 翔太がカンさんに恐る恐るといった感じで聞いた。



「…………葉っぱ、ですね」

「葉っぱだったな」

「葉っぱでしたね」



 カンさん、ミレさん、タウさん、申し訳ない。うちには最初からトイレットペーパーがあった。

 一緒に転移したやまと商事のフロアのトイレ奥の倉庫に段ボールで置かれていたから、俺はアイテムボックスに入れて街へ持っていったんだ。


 借家に住んでいた時からトイレットペーパーを使っていた。あの時のマルクはまだ2歳くらいだったから覚えてないだろう。それに借家もそんなに長くは居なかったからな。



「葉っぱ……、嫌だなぁ。なんかお尻が被れそう」



 翔太君がもの凄く嫌そうに尻をぽりぽりと掻いた。



「大丈夫ですよ。ちゃんとソレ用に用意された葉っぱでしたから」


「うん、束になって市場で売ってたな。それに大の時くらいだし…」


「男性はいいかもしれないけどぉ、女性は困る」


「え、じゃあこの先今あるトイレットペーパーが無くなったら私達も葉っぱなの?」


「葉では無いでしょうが考えないといけませんね」


「昔ってどうしてたんだ?日本のトイレ事情がここまでレベルアップしたのもここ20年くらいだろ?」



 ミレさんは手元のタブレットで調べているようだ。



「…………棒?」


「ぼう?」

「ぼお?」

「ぼおって棒の事?」


「そう、棒の事。昔は棒だったって……」


「棒でどうするのよ」


「棒で拭く? どうやって?」


「ごめん、意味わかんない」



うむ、全員首を捻っていた。



「布でいいんじゃないか? 少なくとも、俺は棒より布を使うぞ」


「そうね、私も棒より布派!」


「私も布派で」


「布ってさ、使った後に洗うって事? それとも使い捨て?」


「捨てるなんて勿体ない事はしないですね。洗いますね」


「そうなりますね」


「えぇっ、嫌だなぁ」



 女性陣は複雑な顔をしていたが、タウさんの奥さんだけは飄々ひょうひょうとしていた。



「昔のオシメは布でしたし、洗って干して使っていたんですよ。と言っても私が子供の時代かしら。美穂達が産まれた時はもう紙オムツでしたね」


「そうだな」



 そう言えば、和歌山の実家でも庭の物干しにヒラヒラと乾されていた覚えがある。ずっと親父か爺さんのふんどしと思っていたがもしかしてオシメだったのか?



「布で拭くのありね」

「棒よりずっとありね」

「ただ、自分の布は自分で洗う事!」



「紙もそうだが、もっと物資を収集する範囲を広げるべきだな。紙以外の服や布、布団、その他何でも収集しておくべきだ。日本が復活するのに何年かかるかわからない、その間に置き去りで埃を被り使えなくなる前にもっと積極的に保管していこう。盗むのではない、保管だ」



「早めに紙を保管だな」


「保管ですね」


「保管だな」


「保管よね」


「保管ですとも」



 その後は物資収集の範囲を広げる事とメンバーについて話し合った。

 俺とマルクは暫くは畑関係に従事する事に。初日のみカンさんが町の人との間をとり保つ為に町の近辺の田畑を案内してくれる事に。


 その翌日より、タウ家、ミレ家、カン家が県内の特に被害が酷く放置されていそうな地域を周り、無人の店舗から物資を『保管』していく。しつこいようだが『保管』だ。ドロボーではない。

 洞窟拠点の目処がついて、カンさんとタウさんが動けるようになったのは助かる。


 カンさんは養豚場や養鶏場のある方向へ。譲って貰える算段がつき次第、後日俺を連れて再度訪れる。申し訳ないが場所を聞いても(地図を貰っても)ひとりで行ける自信はない。



「生き物もアイテムボックスに入ればいいのに」



 そうボヤく翔太をカンさんがやんわりと叱っていた。



「アイテムボックスがあるだけでも、他の人に比べて物凄く幸せなのですよ?」


「そうだけどさぁ……」



 家族ごとの物資収集は、初日で頓挫とんざした。と言うのも予想以上に時間がかかってしまったのだ。

 目的地まで徒歩、自転車、車、ボート、時には馬で移動。目的地の店舗に到着しても触れて収納出来るのはアイテムボックスの所有者のみ、家族は手で集めなくてはいけず、逆に時間がかかってしまった。



「皆で集めた方が速いと思いましたがそうでもありませんでした。我々アイテムボックス持ちがどんなに恵まれているかを実感しました」


「そうだなぁ。俺もひとりでササっと行った方がいい。店舗内とは言え真琴が危なくないか気になる」


「そうですね」



 タウさんは少し無言で何かを考えていたようだが、顔を上げた。



「物資収集に動くのは、ミレさん、カンさん、私の3人にしましょう。女性陣と翔太君には別の事をやってもらいます」


「別の事?」


「何?」


「僕らが集めてきた物を分類して箱詰めをしてください。物資は種類別にしてアイテムボックスに収納、もしくは洞窟に保管しましょう。何が入っているか判るようにお願いします」


「タウさん、あのさ、俺もそっちに参加した方がよくないか?」


「確かにそうなんですが。カオるんには畑に専念してもらいたいです。様子を見て凍らないようならこちらに参加して貰うと思います」


「でもさ、ヒールとライトなら僕ひとりでも出来るよ?」



 マルクが俺とタウさんを交互に見ながら言った。

 くぅぅっ、我が息子はどこまでデキタ息子なんだ。自慢の息子よ。本当は俺と一緒に働きたいだろうに、皆の為に我慢をして自分から言い出すとは。



「ありがとうございます。マルク君。しかしカオるんのひとり行動は……」


「絶対アレだぞ? 迷子」


「4人が別行動で物資を収集出来ればかなり捗りますが、カオるんがひとりと言うのも……」


「でもまぁ、迷ってもテレポで帰ってこれるだろう」


「そうですね。うぅむ。そうですね。うぅむ」


「だよなぁ。ふむ、うんん」



 あのさ、何でか3人で頭を突き合わせてヒソヒソしてるけど、聞こえてるからな。



「えぇ、ありがとうございます。マルク君。ですがとりあえず1週間はカオるんとマルク君で近辺の田畑をお願い出来ますか? 作物の成長具合でまた考えたいと思います」



 ……俺、信用ないのか?ちょっと悲しい。部屋の隅で膝を抱えた俺の背中にマルクが抱きつく。

 うん、頑張るからな、俺。




 そしてここらの畑は3日ほどで通常よりかなり大きめの野菜が収穫出来たのだ。

 隣の杉田の爺さんの畑も、その先も、ここら一帯を、俺は躍起になってライト&ヒールしまくった。


 俺だって役に立つんだからな。

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