『最後の一撃』

 ついに7連勤目の朝を迎える。5時起床。体調は微妙。睡眠時間が削れた関係で眠い。

 だが。あまり倦怠感はない。瓶入り栄養ドリンクを使わなかったせいだろうか?

 いや。7連勤で済んでいるせいだ。本当の地獄はこの先にある。8、9、10と連勤が伸びるとえげつない倦怠感と疲労感に襲われるのだ。

 

 昨日の仕事はやり慣れてない事にチャレンジした結果…てんやわんやの状態になっちまった。周りのフォローが無かったら終わってたぞアレ。

 まだまだ、あの職場では新人なのだなあ、と思う次第。

 

 そういや。仕事の最中の無駄話の際に。

 

「小田くんってハーフ?顔がね…」とお姉さま(オブラート)に言われた。

「…顔が濃いっすけど。純然たる日本人ですぅ」と応えておいた。

 

 そう。俺は顔が濃い。妙に濃い。コレは九州生まれの宿命みたいなモノである。

 しかし。そこまで日本人離れした顔はしていない…はずである。

 さっき、トイレに行ったついでに洗面台で自分の顔を見たが。そんなにエスニックな顔をしているのだろうか?俺は。

 まあ…話の取っ掛かりに顔を選んだだけだろう。

 うん。俺はそこまでエスニックな激濃顔はしていない…はずである。

 

 さてさて。

 そろそろ6時か。

 着替えて、タバコ吸って。最後の一撃をかましに行って来ます。

 気楽なバイトだ。肩に力を入れずに頑張っていこう。

 

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