-1.25
「だって未来に希望を持ちたいじゃん」
・負けること、傷つけられるのを怖がらないこと。恐れないこと。
・怒りを覚える人間がいたら、もし相手が自分だったら、と考えること。
・相手の言う「まだ急だし、もっと知り合ってからがいいな」は、振られたことにはならないこと。
そうだな。そうだよ。
俺は失礼なことをしたな。
怒りというのを感じたかったんだ。一次欲求のそれを押し込めて、二次欲求としてどこかで発散するのは嫌だと思ったんだ。
怒りの中でも優しさがあればいいな。
もし、相手が、俺だったら。自分事にして考えられれば良かったな。
ただ、怒りの感情に任せて、俺が嫌な気持ちになったからって、相手も同じぐらい……いや、それ以上に嫌な気持ちになってほしいと願うのは、凄く、なんだか、なんだかな。
負け犬根性もそろそろ辞めていいんじゃねえか。
負けることが怖いから、負けたことにして、それを覆そうとして人の手助けを、俺は中指を両手に掲げて「死ね」と叫んで追っ払った。
別に、そんなことしなくても綺麗に別れただろうに。それをするには、ちと負けるのを怖がり過ぎているのかもしれない。
まあ、本来は勝ち負けでないと思うんだけど。でも、その括り以上の感じ方が、まだ分からないのかもしれない。分かりたい。
傷つくことも怒りを覚えて優しさを見出すことも、辞めちゃいけないんだ。それができなけりゃ、俺はどこにも立てないんだ。どこにも。始まりが、ない。
怖がるなよ、怖がるだろうな、怖がるなよ。恐れるなよ。遠慮すんなよ、言い聞かせろよ。俺の名の通り、GLORY ROADであるべきだよ。HEROであるべきさ。それは俺にとっての、全ては俺にとっての。
なにしたっていいんだぜ!
「だって未来に希望を持ちたいじゃん」
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