地味な子

ネルシア

地味な子

この世界は見た目がすべてだ。

勉強より、運動能力より、家柄より見た目だ。

見た目がよければすべてが許される世界。


私は幸運なことに見た目にすごく恵まれた。

そのおかげで学校でも1番人気だし、将来も大富豪コース待ったなしのエリート。


友達にも親にも、学校の先生にもはやく相手見つけて子供産んだら?

と言われまくる。


でも、無理なんです。

だって私女の子が好きだから。


特に同じクラスにいる。

あの地味グループの子の一人。

黒髪ロングだけどそこまで手入れされてない。


学校の行事等、必要な連絡をされるときでも知らない人だとおどおどしちゃう。

でも仲のいい人と話しているときは普通に笑うし、その顔が私的にはすごくかわいい。


そんなある日、思い切って伝えてみることにした。


「ねぇ。」


「!!」


なんであなた様が私なんかに話しかけてくるんですかと言わんばかりの顔。


「な、なんでしょう・・・。」


すごい小声&うつむきがちで返答される。

すごい壁を感じるぅ・・・。

いや、諦らめるな。


「率直に言って私あなたが好きでたまらないの。付き合って。」


まぁ断られはしないよね。

自他ともに認める美女というか美人というかかわいいし?

欲しいものは全部手に入るしね。


「えっと・・・その・・・いやです。」


うんうんそうだよね、いやだよね。


「は?え、もう1回いい?」


「い、いやです。」


Oh, my goddess.


「え・・・となんで?」


きっと多分深い理由があるんだろうな、うん。


「あなたのこと知らないですし、、、あと正直あなたのこと嫌いまであるので、、、」


What's? KIRAI?


「・・・どこが嫌い?」


「見た目がいいから何でも許されると思ってるところです。」


んぐぅドストレートォ!!!!


「じゃ、じゃぁさ!!友達からでもいい?」


「話すことないと思いますけど・・・。」


そこからその子が何を好きで、どういう話題なら食いつくかなど、たくさん努力するのはまた別の話。

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地味な子 ネルシア @rurine

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