5/16 2つのトラウマ

 5月16日。晴れ。


 7時ごろ起きる。朝ごはんを食べる。眠すぎて二度寝する。でも10時には起きれたからヨシ。ベランダに出たら、バジルの芽が出ていてうれしかった。

 洗濯物を干した後、だらだらするつもりでベッドに横になる。が、就労移行支援事業所に確認したいことがあったのを思い出す。忘れないうちに電話をかけた。えらい。「折り返し連絡する」と言われたので、なんとなくそわそわして電話を待っていたら昼になる。

 お昼はツナうどんにした。やっぱりこれ好きだ。おいしい。

 

 午後は散歩に出かけた。20分くらい歩いたと思う。帰ってきてスマホを見たら、事業所から不在着信があったので、かけ直す。やっぱりバイトをしながらの通所は原則難しいようだ。行政の判断次第だというので、なかなか手続きの負担が大きそう。ただ、前例がないわけではないらしいので、まだ希望が消えたわけじゃない。

 とはいえ不安は拭えない。落ち着かなくて、とりあえず玉ねぎを切って冷凍する。ぶんぶんチョッパー(みじん切り機)は便利でいいなあ。

 ちょうど玉ねぎの処理が終わったタイミングで、大人買いした漫画が届いた。『Shrink 精神科医ヨワイ』という作品だ。弱井というお医者さんにかかる患者さんたちのオムニバス。ちょうど、双極性障害の人が社会復帰を目指す話があったので、無性に読みたかったのだった。全編すごくあったかくて、読んでいるとぼろぼろ泣いてしまう。

 読みながらなんとなく自分と向き合う。PTSDの章があって、先日の不安・動悸・落ち込みを考えると、私にとっての就活もだいぶ根深いトラウマな気がしてくる。

 そんなことを考えていると、なんだか心中にもやもやと澱ができてきて、とりあえず不安をTwitterに垂れ流した。「正社員になりたい」という、半ば強迫観念に近い願望から来る切迫感と、「就労移行支援を使えたら理想的だけれど、それがうまくいかなかったら私はどうしていけばいいんだろう」という不安だ。

 ネットの海に言葉を放流したら、2人ほど、言葉をかけてくれた人がいた。それぞれ言葉選びは違ったが、共通していたのは、「必ずしも正社員になる必要はない」「今すぐ正社員になってもプレッシャーに耐えられないのでは?」ということだった。正社員へのこだわりは追々解決しなければいけない課題だとして、後者はまぎれもなく事実だ。今の状態では、すぐ正社員になったとしても、心身ともに耐えられるタフさはない。だからこそゆっくり考えていきたいし、そのために、半年から1年のスパンで考えられる事業所を使いたいんだけど……。ううん……。もしだめだったらどうしたらいいんだろ……。と悩みはまた元のところに戻ってしまう。

「正社員じゃなくたって生きていける」は真なのだけど、今の私はそれじゃ自分を納得させられない。「高校・大学同期と肩を並べたい」「胸を張って会える自分でいたい」という、今の自分への劣等感から来る気持ち、イマジナリー父親に「正社員以外はクズだ」と言われることから脱却したい気持ち、経済的に自立して安定したい気持ち、色んなものが「正社員になりたい」につながっている。できれば一般就労で。でも難しいのかな……。ううん……。

「就活へのトラウマ」は、「父親へのトラウマ」と「就活そのものへのトラウマ」の二重構造になっているだけに、なかなか厄介だ。

 

 ぐるぐる考えていても仕方がないので、この問題は来週頭の病院で主治医に相談することにしよう。と、気持ちを切り替えるために漫画を読む。今日はたくさん勉強をしようと思っていたはずなのに、気づいたら7巻まで読んでしまった。勉強、しなきゃしなきゃと思って全然できていない……。ううん……。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る