(^o^)

月夜猫×夜桜月

第1話

ここは季支ノ森と言われる深い森での話。

季支ノ森では、多くの動物が住み着いている。

だが、季支ノ森は、日本でいまだに発見されていない森である。どうして見つけられないのか、それは、この森に住んでいるとある動物のせいだ。その動物、、、妖怪と言った方が良いか、つまりその妖怪が張った幻覚術・結界のせいで彼女が許さない限り、季支ノ森には近づけないというわけだ。まだ言っていなかったが妖怪というのは、大三妖怪のうちの『九尾』、またの名を【九尾の狐】と言う妖怪。



        ⚫︎⚫︎⚫︎

「ふわふわぁ、、、」


「、、、さん、、、き、、、くださ」


「誰ぇ、、、眠いんだよぉ、、、」


少女はモゴモゴと布団を頭までかぶり直す。


「そ、、、言って、、、ば、、、です」


「もぉ、、、そんなに眠りを妨げるなら、、、

          痛い目あうよー」


そう言った瞬間、少女は、起こそうとする者の前に手を突き出して、パチパチと言う音をだしながら、小さく、それでも凄まじい霊気を帯びた雷を取り出して、

         

「はーい。今から5秒後にあなたに雷を当てまーす。すぐに逃げてくださぁい。」


言い終わってから、ごーぉ、よーんと数えるが、起こそうとした者は動こうとしない。

それどころか、とても堪えているような殺気さえ感じる。


「いーち、ぜろぉー。いくぞぉーっ!そりゃー!」


「いい加減にしてください。そろそろ本当に怒りますよ?」


少女が雷を出したかと思えば、何もならないず、少女のベッドの前に居る者が笑顔で殺気を出している。


「んぁ、?あゝ彩さんかぁ。おはよー。」


少女はむにゃむにゃと寝ぼけながら彩と呼んだ者にあいさつをする。


「おはよーじゃありませんよ。零さん?今何時だと思っているんですか?」


零と呼ばれた少女に向かってガンガンに殺気を出しながら言う。


「へ?朝の5時でしょ?私ってば、早起k」


「5時ではありません。今はあさの7時です。」


零は、え、最後まで言わせてよ。と思いながらズバリといわれたことに、少しむっとなったが、7時ということを聞いて、慌ててベッドから飛び起きると、


「7時!?やばっ!『ヴィット』!」


少女が『ヴィット』と言うと、一瞬にして服がパジャマから、私服に変わった。

そして、本当にやばい本当にやばいと呟きながら、寝室をでて、木の香りが心地よい部屋へ入っていく。そこには、顔がそっくりな双子が、1人はむっつりとした顔で、もう1人は、本をよみながら椅子に座っていた。


「ごめん!琥珀、琥金、遅くなっちゃった!」


琥珀(こはく)・琥金(こがね)と呼ばれた少年少女は、パッと自分のして居たことをやめ、零の方へ走り出した。

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(^o^) 月夜猫×夜桜月 @TUKYONEKO

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