第16話、人間としての
建物の中に入るとそこには先程のサキュバスよりも強い個体が多くいてここがこのサキュバスの拠点なのだなと理解をしていた。
どこからか逃げ道になりそうな場所はないのかと必死にあたりを見渡していた。そしてそれに気がついたのか、俺に対してそんな事をしても無駄なのにまだ諦めていないのかしらと笑われてしまった。
笑いたいなら笑いをするが良い、俺は最後の最後まで諦めるつもりはない。そう思いながら向かった先に待ち構えていたのは明らかに今まで見てきたサキュバスよりも桁違いに強いと理解をしてしまう個体と出会った。
「ククリお姉さま、連れてきました。これが私達の最後の親友でございます。どうかお姉さまの力で私達と一緒にさせてくれませんか」
「この男て・・・分かったわ。それにしてもこの男もかなり素質があるじゃない。もしかしたら成長したら私よりも強くなるかもしれないわ」
いやいや、そんな所で褒められても何も嬉しくないですけど。そんなに褒めてくれるならここから解放させてくれると嬉しいのですけど。
もちろんそんな事はなく儀式などするからとククリが言うと二人とも分かりましたと言ってその場から立ち去った。
本格的にやばいと思っていると何か魔法陣が現れてその周りに桃色の霧が発生して来たのである。
それを吸い込むと急に体全体が熱くなりその上に痛みと苦しみが襲いかかってきたのであった。
俺は必死に耐えていたけどあまりにも強い痛みに耐えきれずに俺は意識を失った。それからどれぐらいの時間が経過をしたのであろうか分からないけど意識を回復させるとククリがやはり本当に可愛くなったわと言われた。
何でだと声を上げると俺は違和感を覚え始めたのである。いくら男性の中では声が高いと思っていたけど明らかに高すぎる上にいつもの感覚ではないと思ってまさかと思いで体を触り始めた。
そこには下についているはずの長年の相棒が消えて上にあるはずもないものが2つ出来上がっていた。
だからそんなと思いながらもまだ人間だから逃げれるチャンスはいくらでもあると信じて逃げるすきを伺っていた。
そんな時に俺の考えは既に知っていたらしく何をしても無駄だからねと言ってからサキュバスになる為の調教を始められたのである。
俺はなんとかして耐えていた昔に地獄のようなヒビを過ごしていたこともあるおかげさまでギリギリであるけど正気を保っていた。
これで終わりならなんとかなると思って待ち構えているとそこに現れたのはかつてないほどの存在感を出しているサキュバスが現れてすぐに理解をした。
サキュバスたちの親玉は間違いなくあいつだと理解をしたのでこれはチャンスかもしれないと思った。この手であいつを倒すことができればと思って勝負は一瞬だと考えて攻撃を繰り出した。
しかし、そんな攻撃は通用するはずもなく受け止められてしまった。俺はすぐに殺せと言うけどサキュバスのボスはそんなひどいことはいないわよと言ってからこれからとても楽しい時間が始まるのだからと言ってサキュバスのボスの尻尾が大きく口が開いて俺を丸呑みを始めたのである。
このまま食べられてたまるかと抵抗していたけどそれも虚しく俺はそのまま食べられてしまったのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます