スキル「転生」を授かりました

渾天儀

第一章 世界の正体

第1話 異世界転生

病室ではもう心電計の音しか聞こえない。


15歳の林翔真はガンだった。

そもそも小さい頃から体が弱くよく学校も休んでいた。


親孝行もできなかったな。


眠りにつく体で翔真はそう考えてた。




その日、林翔真は死んだ。


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目が覚めるとそこは教会のようだった。

周りを見ると人が話しているのがみえた。


異世界転生か?

なんて言ってるか分からないけどなんか聞いたことある言葉がチラホラ出てるんだよなー


そう考えていると周りにいた人で一番偉そうな人が何か呪文を唱え


『これで伝わりましたか?』


『うわ!直接脳内に。気持ち悪!』


『気持ち悪いとは何ですか。まあいいです。突然ここに来て混乱してるでしょうし。

まずは自己紹介から。私の司祭のレインです。そして、ここはチェイル王国のパラデス教会です。

あなたは、生贄を代償に魂を別の世界からもってきた転生者です。』


え〜、ここに来るために人1人犠牲にしてるの?倫理観こわっ!


『私たちは昔から転生者を呼び出し王国の危機に立ち向かってもらいました。今回は強い魔物が大量に発生し手に負えなくなったのであなたをよびました。』


『質問いいですか?『どうぞ』ではなぜこちらの世界のことなのに転生者を呼び出すんですか?』


『ごもっともな質問です。理由は私たちと転生者のスキルの違いです。転生者は特殊なスキルを持っていることが多いのです。そのスキルが事態の解決に向かったことが多いのです。あなたにもこれからスキル鑑定してもらいます。』

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