君のその表情は僕の心をあたたかくする。
次にせつ菜がやって来た時、僕は意識を失っていた。突然目の前が真っ暗になって、目覚めたらICUにいた。
何度も何度も来てもらっていたよう。ただ、それを知る由もない僕は、普通病棟の部屋に戻った後、やってきたせつ菜にまたも抱きつかれ、号泣されてしまった。
「わがって、わがってはいるんでずよ!!七海さんが……」泣き続けるせつ菜。
「落ち着いて。えっと、よしよし」
頭を優しく撫でてやると、急に大人しくなって心地良さそうな表情をせつ菜は浮かべた。
「優しい手、七海さんに撫でられちゃいました!」
可愛くそう言うものだから、つい僕も微笑みを浮かべてしまった。
あぁ、誰かをかわいい愛おしいって感じるのって、こういう事なのか。
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