限界を超える君。

 だが、結局のところ苗字を聞けずに終わってしまった。

彼女、せつ菜が僕にひたすら話しかけてきてからだ。その迫力にすこしたじろいでしまった。そんなことはお構いなしなのか、ただ気づいていないのかは知らないが、小一時間ほど、僕をいつから知ったかから今に至る経緯を事細かく説明してくれた。


 結局僕の限界オタク?とかしてしまったせつ菜が帰る頃にはかなりへとへとになっていた。


「なんだろう。この疲れも嫌じゃない……」


 きっと今日はぐっすり眠れそうだ。

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