第9話 九戸城について

 3年ほど前に九戸城に行ってきた。


 九戸城はとても大きく東京ドーム3,4個分もあるほどの大きさを誇るそう。


 実際に歩いたら大きいので、結構な距離を歩いた。


 周りは、草木がきれいに整備され、風が吹くと一斉に草がなびいていた。また、草が一定の高さに整備されてもいたので城全体を眺めながら歩くことができた。


 俺がこの九戸城に訪れたのにはとある理由がある。


 これは太閤立〇伝というゲームをやっていた時である。南部家を攻略しようとしていた時、城主に九戸政実なる武将がいた。


 その伝記を読むと、豊臣と戦ったと記載されていたのだ。興味を持ち調べると、なんと豊臣の大軍と戦ったと記載されていたのである。


 俄然興味を持ち調べると、豊臣の大軍勢と5千の兵で戦い、諸説あれど戦った者が全員なで斬りにされたと記載されていたのである。


 俺は九戸城に訪れた際、この地で大勢のものがなで斬りにされたのかと、重苦しいというか慚愧の念を風に乗って感じたのである。


 俺はそのまま歩き頂上に着いた。頂上は公園として整備されていた。


 そこから九戸城全体をより見れるようになっていた。やはり大きくまた、慚愧の念を感じて重苦しい感じがした。


 さらに、地図の看板を見ると、この九戸城に布陣した豊臣方の武将に蒲生氏郷と井伊直政がいたことを知ったのである。


 どちらも猛将として知られる武将たちだったので、さらに興味を抱いたのである。


 地図の看板にはまだ記載があり、ここには鉄砲を作る施設があったというのだ。


 この奥州の地で鉄砲を作れるとは大きい力を持っていたことがうかがえた。


 

 俺は読んでいる最中に、トイレに行きたいと思ったのであるが、看板にはさらに記載があった。


 トイレの施設が建てられた場所からなで斬りにされた人骨が発見されたというのだ。


 なんでなで斬りにされた人骨が発見された場所に、トイレを作っているんだよという思いがこみ上げ、結局トイレには行けなかった。


 この後、九戸城全体を散歩したのだが、やはり大きい城であったため色々な考えを巡らせながら散歩することができ、とても有意義な時間を送ることができたのである。


 


 


 

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