四十七話 宇宙怪人達のなんとなく30時間テレビもフィナーレ!
「勝者!赤コーナーチョクモン!」
リング上では勝者が讃えられている。ハムニブはさっきまでの元気が嘘のように、顔が死んでいる……
おれはリングを降りたハムニブに話しかける!
「ハムニブ!大丈夫か?」
「もう眠いぞ……休ませてくれぞ……」
「体の調子はどんな感じ?」
「立っているのも辛いぐらいだぞ……」
ハムニブはこの後のフィナーレまで座って番組に出る事になった。
しかしスーパーハムビタンZってヤバくね……まあもう飲ましてしまったからしょうがないか!
ハムケンは時間内にゴール出来るのだろうか?とにかく中継を繋いでみる!
「藤田さん!ハムケンは今どこに居ますか?」
「はい!みなさん!ハムケンさんですがもうちょっとでブジテレビのスタジオまで着くところまで来ています!」
画面にハムケンが映し出される!ハムケンはまるで今走り出したかのように、軽快に走っている!これにスタジオの全員が驚いた!一体何を使ったのだろう?
藤田さんはさらに続ける。
「ハムケンさんにもスタジオの声が聞こえるようにしています!みなさん応援お願いします!」
これにみんなが声を上げる!
「ハムケン!頑張ったっすね!」
「後ちょっとッチ!頑張れッチ!」
「ハムケン!よくやったんじゃ!後少しじゃ!」
すでにダウン寸前のハムニブも声を上げる!
「ハムケン……すごいぞ……」
ハムニブの声は小さかったが、ハムケンにも聞こえただろう!おれとねここも応援する!
「ハムケーン!頑張れーーーー!!!」
「ハムケン!もうすぐだわ!ファイト!」
ハムケンはその後少ししてスタジオへ入って来た!
そしてゴールテープを切った!100キロマラソン完走だ!
「みんなーーーー!!!ゴール出来たんよ!」
おれ達はハムケンを抱きしめた!ゴール出来て本当に良かった!
そして長かった30時間テレビももう終わりだ!みんなに感想を聞く!
「コタロー!30時間テレビはどうだった?」
「いやー!しんどかったけど、なんとかやり遂げたっすね!嫌いな食べ物は見抜けなかったっすけどね!別の世界のおいら以外の事は楽しかったっす!」
「ハムッチはどう?」
「私にとっては嫌いな食べ物を見抜けは良かったッチ!いくつかの企画で儲けられた事も良かったッチ!別の世界の私とは会いたくなかったッチが……」
「ハムタクはどうかな?」
「料理企画で勝てたりしたから楽しかったんじゃ!別の世界の僕はもう顔を見たくないんじゃが……」
「ハムニブはどうだった?」
ハムニブはゆっくりとしゃべり出す。
「チョクモンさん強すぎだぞ……でもボクシングより別の世界の俺と会ったのがショックだったぞ……」
別の世界の自分に会った事がみんなのトラウマになっているようだ……
「ハムケンはどう?」
「やっぱりマラソンを完走した事が良かったんよ!てかワシも別の世界のワシに会いたいんよ!収録にしてくれたら良かったんやが……」
この発言にコタローが、
「ハムケン!会わない方がいいっすよ!心に消えない傷を負うっすよ!」
とハムケンに忠告した!ハムケン組長やばかったからな……ハムケンはというと……
「会ってみんとわからんけんね!今度ハムアコに頼んでみるけん!」
おれは会わない方がいいと思うが……でもハムケンの意思で会うなら仕方ないかな……
おれはねここにも聞く!
「ねここ!まさかのMCとしての参加だったけど、やってみてどうだった?」
「いろいろあったけど楽しかったわ!ハムスターのみんなみたいに過酷な事もしなかったしね!楽しかったわ!」
ここでハムケンがおれに話を振ってくる!
「ユーキ!ユーキはどうだったん?ちゃんとこなせたん?」
「一応、番組を成り立たせたと思うから良かったよ!楽しかったよ!」
こんな事を言っていると一休もやって来た!
「一休は30時間テレビどうだった?」
「散々だったちゃ……でも半分でもギャラがもらえるからよしとするちゃ!」
そして番組が終わる時間になった!おれは締めの言葉を言う!
「宇宙怪人達のなんとなく30時間テレビもこれで終わりです!視聴者のみなさん!ありがとうございました!」
おれ達はカメラに向かって全員で手を振った。おれ達はなんとかやり切った!良かった!
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