■モノローグ2
中学生になるといくつかの小学校から集まって知らない子達が増えた。その中にちょっとの不良っぽさだったり、ちょっとの派手さだったりを肌で感じとれる程度の子達がクラスに数人居たけれど半年も立つ頃には、一つ上、二つ上の先輩達がたむろするグループへ足を踏み入れるジャンルへと確実に派生していった。そしてそれらのジャンルは時に不和をもたらしながらクラスに影響を与えた。また女子で言えば容姿の可愛さ'という価値は小学生時代より高く評価された。だからクラスにいたその所属ジャンルと可愛さの二軸を持つ子はいつの間にか自分から格というものを作りあげ、己の位置を決めてしまっていた。
この時には気付いていなかったけれど小学生時代に掃除当番を押し付けられた時と同じだったのだ。だからこの時も私は言葉にする程の何かがあったかは分からないが、けれど確実に何かしらを押し付けられていたし、押し付けられていると自覚するが故に縮こまっていたし、であるからして心は緩やかに摩耗していたのだと思う。
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