第4話【仕事馬鹿】
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どういうこと?
私出禁じゃないの???
「ご迷惑でしたか?」
(⑉° ii ° ⑉)ブッフォォォ〜🩸(リアル鼻血)
「うわっ! だ、大丈夫ですか?
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〜
数時間後…
(。・・。)ぼぉ~
「……夢?」
ドサドサドサーッ
目の前に雑誌、郵便物、生地見本
その他諸々が大量に積まれる
「Hey!! いつまでボケッとしてrrrr?
仕事しろシャッチョ!
ここまで終わrrrraっせ night!
ノゥ lunch!((* `з´)b゛チッチッチッ」
この癖のある話し方をするのは
仕事 は 出来る私の秘書
日系アメリカ人の……
ゴォフ Go
社長相手に1歩も引かない強気秘書に
実際救われているところが大きいので
私は何も言い返せない……
日本語ペラペラなくせに
変な話し方をする
「ふぇええん(つд⊂)」
「Oh…俺に嘘泣きが通用すrrrrとでも?
あん? コロスゾ?(^-^)ニコッ」
「(°∀°ll)ヒィィィィ」
「ではのちほっど〜失礼いたします」
バッタン
社長室の扉が閉まる
「そうよね……夢見てる場合じゃないわ
私には仕事しかないんだ!」
ウオオオオアアアアヽ(`Д´)ノアアアアアッッッッ!!!!!
気合を入れ仕事に燃えた
そう……
私は忙しいの
男より仕事なの
だから癒しは……
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あれから3ヶ月が過ぎた
その間1度も月光にも
してないしてない
ムリムリ (> - < )三( > - <) ムリムリ
私は恋愛に関して超ヘタレなの!
この仕事は元々不規則で忙しい
自分の体調管理だけで精一杯
仕事とプライベートのバランスとるのは
不器用な私には難しくて
仕事もプライベートもほぼイコールで
休みなんかあってないようなもの
それでもこれまでは
なんとか少しの時間を作り出し
だって
なのに掟を破った私は
怖くて次の予約を入れられないでいる
2度目は私が偶然見てしまっただけ……
だけど連絡先を交換した理由は?
きっと『次はないぞ』という意味だと思う
私から連絡したらきっと『終わり』
私は試されているんだと思うから……
この誘惑には乗っちゃいけない
だから考えないようにしてた
そんな暇もないほど仕事に打ち込んだ
なのに……
どうしよう……
ずっと忙しくて
いや……
わざと忙しくしてたの
だから……
どうしよう……
なぜか分からないけど今日は
夕方に打合せが終わって…
納期も色々上手く納まって……
今日に限ってパーティーもイベントも
苦手な接待も なんの予定もない
明日は突然のお休み!
しかも明後日の夜まで?
もちろん工場や店舗は動いているけど
本社は基本休み……
「嘘でしょ?
「嘘じゃな〜い! Yes!! 俺は休みた〜い!」
「No!!!!! 私は仕事した〜い!」
「うるせぇシャッチョ!お前も休め!
この仕事ウマシカ!!!」
そう言って社長室から追い出され
鍵をかけて その鍵を持ち帰った
「щ(꒪д꒪II)щ オーマイガーッ!!」
「……なにやってんの?」
社長室の扉にすがりついていた私に
声をかけたのは
「
……飲みに行かない?」
「行きませんけど?」
「ヤ〜! 。・゚・٩(。>д<。)۶・゚・。
即答か!みんな冷たーい!」
「せっかくGoが調整してくれたんだから
休みは休みなさい、また痩せたでしょ!
しっかり食べて太って戻らなかったら…」
「……え? 戻らなかったら、なに?」
「我が家の地獄の大食い選手権に
ご招待致しますよ…しゃ・ちょ・う♡」
私の
とんでもない大食いなのだ
「 ムリィ(((((((( ;゚Д゚)))))))ヒィィィィ!」
「そんなわけで帰ります(*_ _))
デザインくらいなら構いませんが
本当に休んでくださいね、では」
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pm 6:15 にオフィスを出る
会社を立ち上げて初めてのことだ
運転手付きの社用車に乗り込む
「お疲れ様です社長
どちらへ向かいますか?」
真っ直ぐ帰りたくない私は
閉店に間に合う範囲で
近くの店舗を数件極秘で見て回り
……デカいからすぐバレたけど
途中ドラッグストアに寄って
新製品なんかをチェックして
食料品もいくつかカゴに放り込む
pm 9:30 再び帰路に着く
家まではしばらくかかる
なんとか時間を潰そうと
運転手の鈴木に話しかける
「ねぇ、鈴…」
「では社長、明後日の14:00に
マンション前に迎えに参ります
ありがとうございます久しぶりに
私もお休みをいただきます」
「……あ、うん
ゆっくり休んで…ね…」
「社長もお体を休めて
リフレッシュなさってください」
マンションの前で停車 pm10:05
私がエントランスの中に入るのを
確認してから走り出す
「素晴らしい社員に恵まれて
あたしゃ幸せだァね……」
インスピレーション降りて来ないかなぁ
どっか景色のいい所でも行こかな……
とぼとぼ……
エレベーターを待つ
ブーッブーッ♪
ポケットのスマホが震えた
出して確認すると……
ゴトン
落とした……
ブーッブーッ♪
足元で震えるスマホ
その画面には
【
(」゚Д゚)」ギェェェェェェエエエエエ!!! (心の叫び)
震える手で拾い上げる
ブーッブーッ♪
:( ; °ㅂ°;):ヒッ!!!
再び落としそうになるのを堪える
通話ボタンをタップする指が
ブルブルと震える
ブラックアウト
「あ……」
タップする前に切れてしまった……
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙( ;꒳; ) 」
なにやってんの私……
どんだけポンコツなんだ……
かけ直す勇気?
なにそれ
そんなもの持ち合わせていません……
肩を落とし
エレベーターに乗った
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部屋に入ってメイクを落とし
のんびり湯船に浸かる
チャプン__(-ω-`_)_
今日をリセット……
チャポ……
そういえばさっきの電話
今日はお休みなのかな?
普段なら営業時間だし……
これって誘惑の続き?
まさか向こうから
かかってくるとは思わなかったな
掟を守れるか試されてる?
(;-ω-)ウーン
どうすればいいんだ……
彼らの仕事とプライベートを
邪魔するつもりは微塵もない
しっかりと線を引いているつもり
……だけど
ホストじゃない彼は……
「好きになっちゃダメなのかな…(ボソッ)」
【
着信画面を思い出す
⁄(⁄ ⁄•⁄ω⁄•⁄ ⁄)⁄ボッッ
「 (;゜∀゜)イヤイヤイヤイヤ...
ただのスマホ画面よっ!
名前だって私が登録したんだから!
彼は恋人でもなんでも……
こっ恋人!? (⑉° ii ° ⑉)ブフォォォ〜🩸ボタボタッ
(((((((( ;゚Д゚)))))))ヒィィィィ!! 血の海ぃ! 」
真っ赤に染った湯船から急いで出る
ワタ:ヾ( ;´ ii `;)ノ:ワタ
掃除してバスルームから出る頃には
日付が変わっていた
「 (。´-д-)はぁ……
何をやっているんだ私は……」
濡れた髪をガシガシとタオルで拭いて
Tシャツにショートパンツでキッチンへ
ほぼ家にいないウチの冷蔵庫には
飲み物しか入ってない
ドラッグストアで買った
魚肉ソーセージを咥え
ビールを取り出しベランダに出る
カラカラカラ
pm 11:45
こんな時間でも寒くない季節になった
プシッ
缶を開け月に向かって掲げる
「かんぱ〜い……グビグビ
……っぷはぁ…うんまぁ〜い♪」
一気に喉が潤う
え?
酒弱かったんじゃ?
「ノンアルビール美味いぃいい♡」
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