「いいよな。女は着飾ってにこにこしてりゃそれでいいなんて、羨ましい限りだ」と、言われましたので・・・
選択肢1.「にこにこ着飾って、なにもしないでいられるくらいに稼いで来いやっ!!」と、ブチギレる。を選んだ場合。
選択肢1.「にこにこ着飾って、なにもしないでいられるくらいに稼いで来いやっ!!」と、ブチギレる。を選んだ場合。
わたしは・・・
足早に部屋へと戻って行く旦那様の背中へ声を荒げた。
「はあっ!? わたしが、にこにこ着飾っているだけっ? なに言ってんのっ!! そんなこと言うなら、わたしがにこにこ着飾って、なにもしないでいられるくらいに稼いで来いやっ!!」
「なっ、なにを言うんだ君はっ!?」
「ああ゛っ? なにを言ってんだはアンタの方でしょうがっ!! わたしが、本当になにもしてないとでも思ってんのっ!? だったら、とんだ節穴の目をお持ちなことで!」
誰が、子供達の面倒を見ながらこの家の家事を一人でこなしていると思ってんのよ!
「ふんっ、それじゃあまずは、わたしがなにもしないで笑顔で着飾っていられるように、家政婦を雇うことにします。家政婦を雇う費用は、あなたのお小遣いから捻出しますから。あなたの、飲み代を全~部回せば、フルタイムに足りるかしら?」
「ま、待ってくれっ!? これ以上小遣いを減らす気かっ!?」
「あら、だって
にっこりと微笑むと、旦那様の顔が青ざめて行く。
「わたしに楽をさせてくださるようで、ありがとうございますね? 旦那様」
「申し訳ありませんでしたっ!?」
と、なぜか旦那様は廊下に
「疲れてイライラして、君に八つ当たりしてしまっただけなんだ。もう二度とこんなことは言わないから、許してくれっ!?」
「そうですか。では、旦那様? しばらくは休暇の予定ですよね。その間、家のことを一緒にやりましょうね? ほら、旦那様から見ると主婦は暇なようですから。わたしにもできる簡単な家事を、旦那様ができないなんてことはないでしょう? わたし達が実家に里帰りして、帰って来たときにお家の中が散らかっていたら嫌ですもの」
「……ハイ、モウシワケアリマセンデシタ。俺が悪かったので、実家に帰るとか言わないでください!」
「ふふっ、それじゃあ、明日から一緒に家事を頑張りましょうね?」
「ハイ、ワカリマシタ」
旦那様が涙目で謝っているので、今回はこれで許してあげることにしましょう。
でも、もう少ししたら里帰りはさせて頂きますけどね?
だって、お腹に三人目がいるんですもの。
家事も育児も、わたし一人じゃ手が回らないわ。
旦那様には頑張ってもらわなきゃ♪
――――――――――――
元サヤハッピーエンド。ꉂ(ˊᗜˋ*)
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