深夜の帰り道。


独りでに鳴る公衆電話。


不審に思いながらも好奇心に負けて受話器を取る。


その刹那、電話ボックスの外が暗黒に包まれると同時に大きく傾き、急激な浮遊感に襲われる。


体勢を崩し混乱していると、突如明転。


見上げると、二つの巨大な笑顔がこちらを覗いていた。


「パパ!釣れたよ!」



『ヒト壺』

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