私はストレス発散の為に、度々夜間の住宅街を徘徊している。


春の夜風は薄寒い為トレンチコートを羽織り、ご近所さんに変人と思われない為に大きなマスクで顔を隠していた。


暫くして口裂け女の噂が立った。


漸く自分の愚行に気付き、後悔しながら化粧鏡の前に座った私は、何故か裁ち鋏を咥えていた。



『無意識下の変身』

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