妻は麗しい容姿に胡座をかかない気立てのいい良妻賢母。


子供は無邪気ながらも善悪の分別を弁えた自慢の息子だ。


慌てて出社準備をする妻に倣うように息子はランドセルに教科書を詰める。


「お母さん準備できた!」


毎朝の合図。


二人で和室に移動し、仏壇の前で「行ってきます」と私に手を合わせる。



『朝のルーティーン』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る