私が始める二度目の人生!

マカロン

第1話 人生の開始

 ――――二千三十六年――――


「いやぁ、まさか私が初めての内の一人に選ばれるなんてね、人生はわからないものだなぁ」


 私こと、小鳥遊唯華たかなしゆいかはフルダイブ型VRのテスト用新機体で隠された視界の中で目を瞑り、考えた。


Connect接続


 接続が開始された機械は視界を真っ白に染めてゲームで言う、ログイン画面がでてきた。


「いやぁ、久々だなぁ」


 懐かしい感覚を確かめながらPWを設定し、ゲームを選ぶ。


 確かMMORPGやガンゲー、アクションやアドベンチャーなどの複数個のゲームがあるって言ってたな︙︙銃も興味あるし、剣や魔法の世界にも行ってみたいなぁ、けどこっちのサバイバルゲームとかも良さそうだ。


 そんな事を考えていると、刻々と時は経ち、決まったのは接続してから三十分後の二時になってからようやく決まった。


「前のアカウントあるけどどうしよう?せっかくだし新しく作ろうかな?」


 約一年ほど前に使っていたVRゴーグルのデータをテスト用の新機体に移動させたことにより前のアカウントがのこっていた。


「う〜ん、前のアカウントの名前は適当に付けたしなぁ︙︙まぁ、新しく作るか」


 私は前のアカウントを削除し、新しくアカウントを作る。


 唯華の名前から二文字をとって《ユイ》という名前を決めて次の工程に進む。


「キャラメイキングか、これはまぁ、またランダムで!」


 なんやかんやで、どんどん決まっていき、ついに開始の時がやってきた。


「さて、どんな見た目かも気になるしささっとログインしますか!」


 システム上の確認にOKを押し、視界がポリゴンで包まれ、ポリゴンが晴れるとそこはもう、別世界だった。




 ――――チュートリアル――――


「やぁ、君はこの世界は初めてかい?」


 私は今の質問をいいえと答えるとチュートリアルを受ける事が出来ないので折角なので受けていくことにした。


「はい!」


「よし!じゃあこの世界での生き方を僕が教えてあげるよ、まず敵は攻撃を与えるとダメージにより相手のHpヒットポイントが減る、相手のHpが無くなると相手は倒れアイテムが手に入る。これは基本的なルールだね」


「うんうん、その時に使うのがだね」


「そう!システムがアシストしてくれて、一定の動きをシステムが体を動かし、攻撃してくれるのさ、しかし、スキルを使う時少しの間硬直が生まれるから気を付けて使わないといけない」


 チュートリアルを説明してくれるNPCは実演をしながら私に見せてくれる。


「次にドロップしたアイテムの使い道さ、まず、お肉は料理などに使えて料理はバフや空腹解消に使える、鉱石類はインゴットを作るなり武器の素材になる。そして最後お金は料理、装備、素材、など色々なことに使うから必ず少しは持ってはいけないと困るよ」


 十分程度のチュートリアルを聞き終るとNPCは視界がポリゴンで再び包まれた。



 ◇



 ポリゴンに包まれながら私は考える、この人生では自由と幸せを手に入れることはできるかな?と︙︙

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