愛されて愛されたい愛したい

うえはし燈

曇りのち、晴れ

カーテンから差し込む日差しが朝がとうに訪れたことを私にいやでも伝えてくる。


あぁ、飲み過ぎた。頭が痛いし、胃なんかも不調なのがわかるから起き上がってなにか食べる気もしない。ただ喉を潤すために枕元においてあったペットボトルの水を飲むとあっという間に空になってしまった。

昨夜ほとんど飲んでしまったらしい。寝不足もある。今日は休みだからいい。明日はもう仕事ではないか。時計に目をやって、憂鬱になる。

休みの半分を無駄にしたな。スマホを開くと数件のメッセージ。その中にるりさんからの着信があることに気づいてバッと起き上がる。そして胸がザラッとする。明日は仕事終わりにごはんにいくんだった。かけ直そうか…いや、でも今はやめようか、でもかけ直したい。そんな事考えながら洗面台の鏡を見てボサボサの髪に気づく。


今日はトリートメントをしよう。水分もしっかり取ってむくみを取って。調子整えて万全で会いたい。服は…このワンピースに着替えてから行こう。まだ寒いかな、なんて考えながら鬱々とした感情のことは忘れていた。


はぁ…この心が擦り切れそうな気持ちはどこから来るんだろう

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