星の歌を海で。

Sonata

Ster1

『__せいか』


どこから聞こえてくるの?


『__星歌』


さっきまで体中痛かったのに、急に温かい水に包まれたようで優しい気持ち。

海みたいね。


『__星歌、ごめんね、もう無理みたい。守れなくてごめんね…』


守れなかったなんて、そんなこと言わないで。私は守られているの。

でも、私があなたを守ってあげたかった。あなたは私の大切な人なの。

自分よりも大事で尊敬しているの。


『__星歌、もう大丈夫。私の全ての力をあなたに与えましょう。あなたはこれから「リラ」よ。誰よりも幸せを願って、それを守れる力を持っているから。その力で星歌の大事なものを守って』


待って。消えてしまわないで__


息が苦しくなって目を開ける。見えているのはまだ薄暗い部屋。

どうして今、昔のお話を…?温かでどこか懐かしい。


久しぶりに海へ行こう。私を守ってくれてありがとうってお礼に。

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