第27話 英語嫌い

 英語が嫌いになった



 中学での英語の先生と折り合いが悪かった。読みとか訳とか、授業中に生徒に当てるでしょう?座席の縦一列順に当てていく、とか?

 私のいる列が当たって、前の方から順に答える。私の席になると、隣に移る。そして、また私の後ろの席から列に戻る。私だけ露骨にwithoutする先生だった。

 こんなのは、毎回。その他、単発の事件を挙げたらキリがない。

 3年間、英語は同じ先生だった。



 切っ掛けは、1年の時のだと思う。

 その日、後ろの席の子は欠席。なのに、英語の授業中に後ろから肩を叩かれる。

 仮名Aが、ヘラヘラ笑いながら教科書に描いた落書きを見せてくる。「面白い画を描いた」から見せに来た・・・とか。

「いい加減にしろ!」

 その途端に、先生から「授業中に後ろ向くな!無駄話するな!」と怒鳴られた。

「え?」

 仮名Aは他の席に移動して、また落書きを見せびらかしてる。もともと依怙贔屓えこひいきの激しい先生で、仮名Aはお気に入りの一人。

 仮名Aを怒れないから、私を怒ったんだな・・・と思った。


 その後も仮名Aは、あちこち移動しながら落書きを見せびらかせて喜んでた。当然、教室内はガヤガヤし始める。教室内が騒がしくなったら先生がキレて「やる気のない奴は、教室を出て行け!」と怒鳴った。

「はい」

 それで私は廊下に出た。



 私は・・・悪くないよね?

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