第2話こんにちはと返してくれた

「こ、こんにちは」河野が、彼女にこんにちはと言葉をかける。

 自身が働く。会社の向かいにある。カフェで働いている。

 店員の小池さんに言葉をかけた。まさか、こんな所で

 会うとは思ってもみなかった。河野は思った。

 すると、小池さんは「こんにちは」と挨拶を返してきた。

 河野は、こんにちはと小池さんの言葉を聞き。

 頬を真っ赤に染め上げた。それは、カフェでいらしゃいませと

 言ってくれた時と同じ気持ちになった。河野は、改めて

 (あぁ、自分はこの人の事が好きなんだ)と心の中で思う。

 コンビニの自動扉の前で、男女が立ち止まっていたので。

 あの気怠い言い方をした。店員が「すいやせん。他のお客さんの

 迷惑になるんで、入り口で立ち止まるのやめてもらって

 いいすっか」と言ってきた。河野は「あっ!すいません」と

 頭を軽く下げ。店の中に入った。「ご協力。ありがとでーす」と

 言い。気怠い店員はレジに戻った。河野は、何か気まずそうに

 小池さんの顔を見る。それに気づいたのか。小池さんも、河野の

 顔を見る。頬を赤く染める。河野と、カフェで働く時の

 笑顔を向ける。小池さんの事が、河野は「好き」だと改めて

 感じた。

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