第2話

 優しさとは、ただのコップ一杯の水だ。そこにあるだけで誰かの乾きを癒すことができる透き通った水。その水が、誰かから貰った受け売りの優しさで濁っていてはいけない。自分の内側から湧き出る純粋な想いだけで満たされたものでなければ相手を傷つけかねない。そしてその水を無理やり相手に渡すことも許されない。求められた時に、ただそばに置いてやれば良いのだ。

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