第6話 日本より高齢化ヤバくね?
ナオルはドラゴニアの壮麗な王宮の大広間で、アリーシャ姫と静かに会話を交わしていた。 彼の周りでは、宮廷の人々が盛大な宴を楽しんでいるが、二人の間ではもっと重要な話が進んでました。
「アリーシャ姫、本日は素晴らしいおもてなしをありがとうございます。しかし、どうやらドラゴニアには私が知らない大きな問題があるように感じます。」ナオルが静かに切り出した。
「ナオルさん、正直なところ、私たちドラゴニアは大きな危機に直面しています。それは高齢化問題です。」
「高齢化問題?」ナオルが問い返した。
「はい、私たちドラゴン族は長寿ですが、その逆、高齢化が進むと体力や魔力が無くなってしまいます。特に戦士としての能力の低下が問題になっていて、近隣国とちょっとした競り合いにも影響が出始めています。」
「それは大変ですね。」ナオルは真剣な表情で聞いていました。
「私のリハビリスキルが、何かお役に立てるかもしれません。」
「本当ですか? あなたのスキルで、高齢者のドラゴンが再び活力を取り戻すことができるのでお願いしますか?」
「はい、とりあえず試してみる価値はあります。明日、実際に高齢者の方々に会って、リハビリを行っていただけるのでしょうか?」ナオルがドラゴン提案した。
翌日、ナオルとアリーシャはドラゴニアの老齢のドラゴンたちが集う施設を訪れた。施設の管理者、老ドラゴンのゴルガスが皆を迎えた。
「ご訪問、光栄です。」ゴルガスが優雅に帽子を下げました。
ナオルはゴルガスの横に座り、手を差し伸べて彼の古傷を穏やかに扱っていく。
ゴルガスは驚いた表情を浮かべながらも、徐々に体の痛みが和らいでいくのを感じた。
「ナオルさんの技術は本物ですね!」アリーシャが喜びを表現した。 「もしかしたらこれが多くのドラゴンに効果があれば、ドラゴニアの未来も変わるかも知れません。」
「それを願っています。」ナオルは微笑みながら周囲のドラゴンたちに目を向けた。
その後、僕たちは会議室に案内された。
「まずは、この国の高齢化率を知らないとな」
ドラゴニアの人口は約1万人
種族はドラゴン族のみで構成されている。
国の歴史は長く建国してから1000年の歴史があるから驚きだ。
1万人のうち怪我人や高齢のドラゴンは約50%になる。
日本の高齢化率は23%くらいだから
地球ならぶっちぎりのおじいちゃん国家なわけだ。
そして、近隣にはエルフの国やドワーフの国、人間の国もあるらしい。
そして、最近は水源をめぐって領土問題が多発しているとのこと。
ドラゴニアは高齢化のため調査の兵士を出せず
アリーシャや国王のように戦闘力がずば抜けているものを単独で送り込むしか方法がなかったらしい。
ドラゴンの王は水源を調査しに行ったところ
エルフの国の戦姫により襲撃を受けたようだ。
「なるほど……つまり、高齢化をなんとかしないと国が危うくなるわけだ」
「ドラゴンがエルフに遅れをとるとは情けない……」
この国の内情は分かった。
あとは実際に街を見てみないとな
「まずは、この国を調べてみたいと思うのですが……」
「それはいい!ナオル殿に我が国を知ってもらうために案内人を出そう!」
「お祖父様、その役目私が担当します」
こうして、僕はアリーシャの案内のもと
ドラゴンの国を調べることになった。
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