第6話 日本より高齢化ヤバくね?

その後、僕たちは会議室に案内された。


「まずは、この国の高齢化率を知らないとな」




ドラゴニアの人口は約1万人


種族はドラゴン族のみで構成されている。


国の歴史は長く建国してから1000年の歴史があるから驚きだ。




1万人のうち怪我人や高齢のドラゴンは約50%になる。


日本の高齢化率は23%くらいだから


地球ならぶっちぎりのおじいちゃん国家なわけだ。






そして、近隣にはエルフの国やドワーフの国、人間の国もあるらしい。


そして、最近は水源をめぐって領土問題が多発しているとのこと。




ドラゴニアは高齢化のため調査の兵士を出せず


アリーシャや国王のように戦闘力がずば抜けているものを単独で送り込むしか方法がなかったらしい。




ドラゴンの王は水源を調査しに行ったところ


エルフの国の戦姫により襲撃を受けたようだ。






「なるほど……つまり、高齢化をなんとかしないと国が危うくなるわけだ」




「ドラゴンがエルフに遅れをとるとは情けない……」




この国の内情は分かった。


あとは実際に街を見てみないとな




「まずは、この国を調べてみたいと思うのですが……」


「それはいい!ナオル殿に我が国を知ってもらうために案内人を出そう!」




「お祖父様、その役目私が担当します」




こうして、僕はアリーシャの案内のもと


ドラゴンの国を調べることになった。




まず最初に訪れたのはドラゴン族の中でも特に優れた戦士たちがいるエリアだ。




剣術や格闘術などの修行が行われている。


「ここでは剣術や格闘術の訓練をしているのです」


このエリアにはかなりの実力者が揃っているようだ。




その中でも特に目立つのは赤いドラゴンと青いドラゴンだ。


「赤いドラゴンが炎龍、青いのが闇龍だ」


なるほど……実力が近いほうがペアを組むのか。




「彼らはとても優秀で、将来この国を背負っていくと言われています」


すると赤いドラゴンが話しかけてきた。




「おい!そこの人間!我の相手をしろ!」


「ちょ……ちょっといきなり何言い出すの!」




「お前は下がってろ!」


炎龍はアリーシャを制止した。


そして、僕に近づいてきた。




僕は炎龍に尋ねた。


「僕と何の勝負をするつもりなの?」


「力比べに決まっているだろう?」


どうやら格闘で勝負をしたいらしい。


「ちょっと待って!」


アリーシャが止めに入る。




「炎龍はこの国で5本指に入るくらいに強いのよ!人間が勝てるわけないわ!」




どうやら、ドラゴン族の中でも最強格らしい。


そんな炎龍とまともに戦ったら命がいくつあっても足りない。




でも、彼らの力が分かれば


今後のリハビリで目指すべき強さがはっきりする。




「大丈夫、少し手合わせをするだけだ」




僕は近くの兵士に木刀を2本用意してもらった。




ドラゴンの国王の画像です!

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