第1話 TSっ娘と幼なじみ
「あ...あの...誰ですか?」
俺は城崎の家から出てきた謎の女子高生に向けてそう言った。
「誰って...あぁそっか、この姿のこと言ってなかったっけ」
何を言ってるんだこの女子高生は。
「僕だよ。僕。城崎。城崎音夢。」
は?こいつ、本当に何を言ってるんだ。城崎は冴えない感じの、メガネ陰キャだったじゃないか。
「いや、そう言われても、どう見ても女の子だし、俺信じられませんよ」
「御陵の嫌いなものは雷」
あっ、本当にこいつは城崎なんだ。
えっ?待って。いやいやいやいや。こいつなんでこんなになってんの?理解が追いつかない。
「まあ、確かにこれが僕って自分でも信じられないけど...」
「これなら...御陵と...」ボソッ
城崎が顔を赤らめながら何か言っている。
「ってかお前その服装どうしたんだよ」
俺が至極当然とも言える質問をする。セーラー服にカーディガンを羽織り、ミニスカートにタイツまで履いている。なんならこいつの髪が伸びてる。前は「こいつ髪長いなー」位だったのに、いまは大体セミロングくらいまで髪が伸びている。
「??なんか変?この見た目なら普通の格好だけど」
確かにそうかもしれない。
「何?かわいいの?」
その瞬間、俺の顔がぶわっと熱くなった。
「そ、そんなことねぇし」
「照れちゃって。素直じゃないな〜」
俺はこれからどうすればいいんだ。
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