モザイクと年齢制限

その華はあまりに美しく、力強かった。

一目見て頭を殴られた様な衝撃を受けた。

ああ並び立ちたいと思ったのが終わりのない始まりだった。


首を刈る。刈る。刈る。

大も小も関係なく。見境なく。片っ端から。

あの華に並び立てない程度なら、刈られて力を蓄えた方がいい。

珍しい色は勿体ないけれど。珍しい形も勿体ないけれど。

あの華の真っ当な力強さの前では、珍しい位では振り向いてももらえないのだから。


首を刈る。刈る。刈る。

そろそろ反逆の力を蓄えた芽は出てこないか。

もうこの場所では絶えてしまったか。

たっぷり蜜を注いで甘やかしてみようか。

それとも水も枯らして苦しめてみようか。

どうすればしっかりと大地に染まった華になるのか。


…ああわかった。

自分がまず大地に染まらなくては、私の望む華は咲かないのだ。

この身を土に埋め、糧にして咲いた華なら、あの華に並び立てるだろうか。



ルートB: 異世界チューリップ農家と品評会。

チューリップの球根を太らせるために摘花する話。異世界あるあるで花部分が顔。

ガチ顔だとR18(グロ)になってしまうので5歳児の描いた程度の顔付き。

R12になるとピクミン化する。

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