2レップ 海=筋肉
やる事もなく、山を降り旅立った地元へ
久々に帰ってきた努進
久々に下山したが、対して街並みは変わってねぇな
あ、キッカケになったパチ屋潰れてる。
極みに到達はしていないが
俺の筋肉は既に外部の刺激が無けりゃ
成長しない地点まで来てしまった
はて、どうしたものか。
今更、鍛えてきっていない人間と戦ったとしても得られる物は実に少ない
それ以前に命を賭けた死闘を演じてくれる
熱意を持った人間は更に少ない。
強き者にどうやって会うべきか
どうするべきか、、、
現状を打開すべく取り敢えず
筋肉を使い情報を集める
”昨日、バルべ王国は革命軍KRSに首都トラツェル付近の村を新たに占領しました。
徐々に勢力を拡大する革命軍
世間に現れてから勢いが止まる事なく
勢力を拡大し続けています”
”本日のニュースです。
最近、バルベ王国と日本の間に何らかの協定を結ぶかも知れないという噂が絶えません。
実現するとなると、どういった内容なのか
世間を騒がしています”
“俺がプロテインだ!俺自身が!
プロテインだぁぁあああぁぁ!!!!
お前が語るユーザー理論は!破城している!なぜなら!俺がプロテインだからだ!
さぁ!!どちらがオリンピアなのか!
証明してやる!”
ふむ、面白そうな
ニュースやアニメをやっているな
耳を鍛えていれば少し力む事で
壁越しにテレビの音を聴くことなど
朝飯前なのだよ。
うん。あんまし聴いたこと無い
国がなんか、紛争中なのか
「道を求めるならば
やりたいと思った事、やらなきゃと思った事
それをやった自分カッケェと思うなら
やってみせろよ!、、、だっけか」
《勇気突破ブレイブギア》
俺が動くきっかけになったアニメ
やっぱアニメはいいな
活力が沸いてくる
、、、、と、感傷に浸ってる場合じゃねぇ
まぁ、俺はこの身一つ
別に何してもあんまし心配かける奴もいねぇ
行くか!バルべ王国!!
救助のボランティアとかやってるだろ
そんな感じなのに混ぜてもらうか!
努進は勢いのまま走り去る
海、それは筋肉の事なり
そこら辺にある雑貨屋の地球儀でバルべ王国の場所は大方分かった
ここを真っ直ぐに泳げば着く!多分!
ちょっくら太平洋を横断するだけだ。
普通ならば無理だろう
普通ならばな
だが鍛えているとしたら?
話が変わってくるのは当然の事
そう海とは筋肉の事なり
何故か?どういう意味だ?
そう思った奴よ。一つ叡智を授けよう
皆、筋肉は何で出来ているか分かるか?
肉?脂肪?筋肉は筋肉で出来てるだって?!
実は筋肉は4分の3は水分で出来ている
海水は96%以上、水分が含まれ
その他に塩分が4%ほど、、
ここまで言えば聡明な筋肉なら分かるだろう
つまり?水とは!そして海は!
蠢く筋肉!!なのだ!
筋肉と筋肉が共鳴し合えば
不可能など決して無い!
海とは生命のみなもと
食料などその辺にある!
そして水など海水を飲めば事足りる
塩分濃度的に脱水症状になって死ぬ?
大丈夫だ、単なる塩分チャージだ耐えれる!
鍛えたからな!
父なる海よ。いざ行かん!!
「とりあえず、筋トレの為にクロールは封印しとくか」
毛皮を腰に巻き、上半身半裸で海に飛び込み
ドルフィンキックで泳ぎ始めた
努進は海に飛び込み魚雷と勘違いされる速度で遊泳する。
そう勘違いされる程に
勘違いされてしまったのだ
敵の攻撃だと。
太平洋のど真ん中
ピリピリとした緊張感が漂う艦の司令室に
怒号が響く。
「緊急事態!こちらの船に高速に接近する謎の物体15分程で接触します!艦長!」
「分かっている!艦内にある装備でできるだけ迎撃しろ!
全速で東北の方面に逃げ決して戦うな
もう俺たちに戦える戦力はない」
艦長と呼ばれた男は机を強く叩く
アレだけは届けねばならぬというのに!
どうする!
もうこちらの戦闘員は満身創痍
太平洋の半ばで期待できる
増援など期待できない。
「迎撃に失敗!こちらの攻撃に怯む事なく
速度を変えずコチラに接近しています!」
「ありったけの迎撃魚雷を!撃ちまくれ!」
ちくしょう!
あそこまで早ければ逃げる事はできない
いつ沈んでもおかしくない位に壊れかけてる
この艦に魚雷一発でも当たれば沈没してしまう!
どうする。手詰まりだ
この海で打てる策など
、、、、
この船ごと沈ませるべきか、、
数日前からコチラが攻撃を受けた事は本土に既に報告が上がっているはず
ならばアレが奪われないように時間を稼ぐのが役目、ならば、、
「総員!10分以内に海上に避難し「まって」
中学生位の場違いな程に幼く
至る所に包帯を巻かれた満身創痍の美しい黒髪の彼女が艦長の命令を制す。
「私に行かせて、まだ戦える」
「
「友達は避難できない
私を守る為に重傷を負ってる
今動いたら死んじゃう
装者は私だけ」
艦長は今にも倒れそうな彼女の目を見つめた
揺るがぬ信念を抱えた彼女は何者も邪魔させない覚悟を携え艦長を見つめ返す。
「もう一度、装備を起動したら死ぬかもしれない。分かっているな?」
コクリと彼女は頷く
「ならば行ってこい!俺たちの命!預ける!」
「はい!」
うぉぉぉおおお!!!!!
海で、たまさか艦に出くわし
そして攻撃までされるとは!
攻撃される理由など分からぬが
宣戦布告!受けて立つ!
迫り来る魚雷を華麗に躱わしながら
変わらぬ速度で突き進む
「
その叫びに筋肉が答えパンプアップ
速度を更に上げ
迫り来る魚雷をタックルで突き抜けながら
艦に向かい泳ぎ続ける
殺気ッ!
危機を感じ取り、海を蹴り上げ海面に急上昇
その刹那、閃光が迸り大爆発を起こした
「「人?」」
お互い姿を確認し、お互い困惑する
端的に言うならば
コスプレイヤーが空に浮かんでる。
インナーを纏い、SFチックな装備
両手にガトリングガン
腰にジェットを身につけ、全身に薄く装甲を纏っている少女見つめた。
「しねぇぇぇえええええ!」
珍しいものを見たと呆けていたら
特大の殺意を向けられる
なんだ?あのコスプレイヤー
近未来的なカッケェ!ガトリングからビーム撃ちやがって、攻撃してくるって事なら闘争の開始の合図か、よし!ぶっ飛ばす!
空中を蹴り、努進はコスプレイヤーからの
攻撃を避けながら迫る。
その姿にコスプレイヤーは悲鳴を叫ぶ
「ばけものがぁぁ!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます