或る大学講師の笑える成果【怖い話・短編】

KAKIKURA

第1話 序

今、俺(男・29歳・大学講師)は、友人A(男・同い年・同大学の講師)の部屋にて、長年の自説を実証するに至った。


友人Aは、シャワーを浴びている。その隙に、俺はデスクに着いて友人Aのパソコンを起動して、wordアプリを開いてそこに保存されていた文章から適当に一文選んで、コピペしてネット検索。一つのサイトが表示されたのだ。


それにしても…。友人Aといい、俺といい、教育者でもある職業としては世間に胸を張って公表できない秘密を持つ講師だな。(違法ではない。また、大学講師という職業は、間接的にも直接的にも世の役に立ち得ることも知れた。)


それから俺は、背もたれに身を預けつつ友人Aと出会ってから今日に至るまでを思い、溜息をついた。


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