第26話 配信開始



 あのあと配信の準備を整えることに使い、月曜──配信当日となった。


 学校にいる間は有名配信者とトップ攻略者たちと話したことや昨日のダンジョンのことについて質問攻めにされ、若干疲弊しているが支障が出る程度でもない。

 むしろ人混みから離れたことで気分転換になっているまである。

 トータルで言えばコンディションはマックスと言ってもいいだろう。


「規制線が付いてて殺人現場見たいになってるな」


 昨日許可をもらってなかったら物々しさに圧倒されて入れなかっただろうなと思いつつ規制線をバビロンのでかい足が引っからないように注意して入る。


「前も思ったけどここのダンジョン全然モンスターリポップしないな」


『ダンジョンにいるモンスターの魔力量が高いため。肉体を構成する魔力を確保するのに時間がかかっていると推測されます』


「強いモンスターになるとおいそれと再出現はできないのか」


 バビロンが質問に答えて少しすると前回の最終到達地点──三層に到着した。


「そろそろだな」


 周りにドローンピットを展開して下準備を整える。


「バビロン、配信を開始してくれ」


『承知しました』


  ───


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