第25話 全てを解決する配信
日曜日。
今日から封印の原因についてみようと思ったが学園ダンジョンが完全に封鎖されたので明日の放課後に延期することにした。
「というよりも入るにしても裏ダンジョンは学園側の許可をとらないとダメか」
シラメさんと連絡を入れないといけないな。
昨日飯に行った後、連絡先を貰ってて良かった。
『シラメさん、明日から封鎖されてる封印された新エリアに入りたいと思うんですけど可能ですか?』
『なんでまたあんな危険な場所に……? とりあえず入るにしてもお父さんの許可がいると思うから学園に来てもらえるかしら』
SNSでメッセージを送ると即返信があり、学校に来るように旨が書かれていた。
個人でダンジョン協会にノーと言っていたので割とシラメさんの裁量権は大きいと思っていたが今回の件は流石に学園のトップである猫屋敷さんの判断を問わなけばいけないらしい。
────
「いいとも」
学園に着くと毛先を弄って若干ソワソワしてたシラメさんが玄関で待っており、理事長室に案内してくれた。
何も言っていないのに顔を合わせると開口一番猫屋敷さんは許可を出してきた。
「話は聞いているよ。裏ダンジョンって言われてるあの新エリアに入りたいんだってね」
俺の理解が及んでいないことに気づいたのか補足して説明してくれる。
シラメさんの場合はある程度の信頼関係があるので二つ返事を出してくれるのはわかるが、猫屋敷さんの場合は面識は前回の一度きりなのでそうポンとOKを出されると流石に何か怪しく感じてしまう。
「そうですけど。大丈夫ですか。なんか危険なエリアに俺がいくのをGOしたら安全管理とかでバッシングが来そうな気がするんですけど」
「あー、心配いらないよ。市政の人は君ならば心配しないというよりもむしろ君に攻略するのを期待する声が大きいから」
攻略するのを期待……。
現場の攻略者と配信者のドローンからは攻略から生還するコメントがあっただけに意外だな。
そこまで信頼を集めるようなことをした覚えはないし、姿も晒してないはずだが。
「むしろ大々的に配信でもして欲しいくらいだよ。『自分がいるから学園ダンジョンは大丈夫です』て感じでね。ダンジョン協会にも君の潔白を証明するのにもつながるし」
「配信ですか」
バビロンからも言われたな。
確かに市政の人を証人とする配信は確かにダンジョン協会にはいいアピールになるかもしれない。
「ちょうどシラメはその道のプロで色々とわからない部分を手取り足取り教えられそうだし」
「教えて欲しいと言われればやぶさかではないわね」
鉢を向けられたシラメさんは満更でもなさそうに答える。
やる気満々だな。
断る気もないし、周りもやる気だ。
やはりここはイエスだろ。
「万全のバックアップがあるってことならやってみたいとも思います。配信」
───
続きを書くモチベになるので、是非とも星⭐︎⭐︎⭐︎、フォローお願いします!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます