誘拐計画書を見つけた~8通目の手紙の考察
8通目の手紙の考察
颯太たちの言うように、本当に犯人のイニシャルになっているのなら、犯人は誰なのだろうか?
颯太は名字の事を気にしている事から、誘拐犯のアルファベットは名字のイニシャルになっているのだろう。
8通目の手紙までで、名字がわかっているのは、雨宮ゆい、井上陸、清水先生だ。
「彰とお兄さんは、二人とも堺彰って名前だ」
颯太が分かったと書いている漢字の中で、下の名前が堺になるのは、古だけだ。
彰が五画多いと言っている事から、彰の名前は、古堺彰。お兄ちゃんは堺彰だという事がわかる。
分かっている漢字を画数が多い順に並べると、織(十八)、横(十五)、宮(十)、柳(九)、東、空(八)、谷(七)、早(六)、永(五)、入(二)。
犯人は、Sの二人が空、清水先生、堺彰。Oが織。Mが宮の漢字の人だという事がわかる。颯太に当てはまる漢字がないのは、颯太が知らない人なのだろうか。
町会長+本屋は、唯花+悠希の四倍になることから、かなり大きい数になり、反対に、唯花+悠希も、かなり小さくなることがわかる。唯花+悠希の最小値は、入と永の七画。この四倍は、二十八画の織と宮。七画より大きくなると、町会長+本屋の数が当てはまらなくなる為、これ以外の組み合わせはない。
町会長+本屋の数がわかると、芽依+愛が十四画。という事がわかり、東または空と早という事になる。
そして、颯太+お姉さんには、余った横、柳、佐、東か空のどちらかが入ることになる。また、この組み合わせが、芽依の八画か六画と唯花の二画か五画の三倍だという事になる。余った組み合わせが三の倍数になるのは、横と柳の二十四画。東または空と佐の十五画。また、芽依+唯花が五になることはないことから、東または空と佐は当てはまらない。
よって、芽依が早になり、愛が東、空。唯花が入になり、悠希が永。颯太とお姉さんは横、柳のどちらかが当てはまる。
この事から、犯人は本屋、町会長。愛の家族ではないだろうから、Sはお兄ちゃんと清水先生だろう。
なぜ颯太は途中から探るのを止めて、わかりにくく書いたのだろうか。颯太も小学生だから、みんなと同じように自然と遊んでいたのだろうか。それとも、何か隠したいことがあったのだろうか。
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