五条 悟 現着

「二度も召喚で湖に落ちてたまるか!グリー!」


十六夜の呼び声を聞いたグリーはすぐさま十六夜の下まで

空を踏み締め、移動すると、十六夜を自分の背に乗せた。


「助かったぜ」


「大したことじゃない、所で十六夜。黒ウサギ殿は助けなくていいのか?」


うにゃああああああと間抜けな叫び声を上げながら落下している黒ウサギを心配したグリーが助けることを前提の上できく


「ああ、前の御礼ってことで少ししたら助けてやってくれ。」


最初の召喚で上空から湖に落下させられた時の仕返しをしたいらしい。

黒ウサギが召喚の設定をしたわけではないのに仕返しされる残念うさぎ


「十六夜さん!なんで早く助けてくれなかったんですか!!」


高度1000m付近で助けられた黒ウサギがふぎゃあ!と文句を言う


「ヤハハ。まあ、前の仕返しだな。お嬢様たちへの良い土産話ができたぜ」


お馬鹿な会話をしながら飛んでいると、近くから凄まじい戦闘音が聞こえてきた


「ん、なんだこの爆発音。グリー爆発音が聞こえる方に飛んでくれ」



開門


「や、悟」


「は?」


「久しいね」


そこにいたのは自らの手で去年殺した親友。偽物?変身の術式?

本物.......!!全ての可能性を六眼が否定する。


そして五条悟の脳内に溢れ出す三年間の青い春


その瞬間、ドキュドキュドキュと、獄門疆が五条悟の肉体を拘束する


「───っ!!」


やられた!!


「だめじゃないか悟。戦闘中に考えごとなんて」


呪力が感じられない体に力も入らん.......詰みか。


「で、誰だよオマエ」


「夏油傑だよ。忘れたのかい?悲しいね」


「.....肉体も呪力もこの六眼に写る情報はオマエを夏油だと言っている」


「だがの魂がそれを否定してんだよ。さっさと答えろ!!オマエは誰だ!!」


「キッショ なんで分かるんだよ」


「そういう術式でね脳を入れ替えれば肉体を転々とできるんだ

 勿論肉体に刻まれた術式も使えるよ夏油の呪霊操術とこの状況が欲しくてね

 君さぁ、夏油傑の遺体の処理を家入硝子にさせなかったろ。

 変な所で気をつかうね。おかげでこの肉体が楽に手に入った

 心配しなくても封印はその内解くさ100年...いや1000年後かな

 君強すぎるんだよ 私の計画に邪魔なの」


「忘れたのか?僕に殺される前 その体は誰にボコられた?」


「乙骨憂太か私はあの子にあの子にそこまで魅力を感じないね

 無条件の術式模倣底なしの呪力。

 どちらも最愛の人の魂を抑留する縛りで成り立っていたに過ぎない

 残念だけど、乙骨憂太は君にはなれないよ。」


「おやすみ五条悟新しい世界でまた会おう」


「僕はな オマエはそろそろ起きろよ」


「いつまでいい様にされてんだ。傑」


五条がそう言った瞬間夏油の右腕が自身の首をギュウウウとしめる


「あっはっは凄いな初めてだよ。こんなの」


突如、五条悟の上に手紙が現れ、ひらひらと落ちてくる


「は?なんだいその手紙は?」


首を絞めていた夏油だったが突如現れた手紙に驚きを隠せずに

何も出来ないはずの五條悟に質問してしまう。


「僕だって知らねえよ」


こいつの反応からして、こいつがやったわけじゃないだろう。

他に打開策がない五条は、この不可思議な現れ方をした手紙を開けてみることにした


降ってくる手紙を殆ど力が入らない足で口元まで蹴り飛ばし

器用に口だけで手紙を開封する。


その手紙には色々と書かれていたが読む暇もないまま五条悟は異世界に飛ばされた


同時刻、渋谷にて


「聞こえるカ?虎杖悠仁。よく聞ッ」


耳元に現れた謎の物体に驚いて掴んでしまう虎杖


「待て待て待テ!!味方だバカ!!京都校のメカ丸だ!!」


「時間がナイ一度で聞き分けロ五条悟が封印されタ」


これまた突如虎杖の前にも手紙が突然現れた。


「五条先生が封印?というかなんだこの手紙。これもおまえが?」


「いいヤ、これは俺じゃなイ」


その手紙の表面には これを開ければ五条悟を救えるかも!

と、汚い字で書かれていた。


「ごめん、みんな俺、この手紙を信用してみることにする。」


「どうしてだい?虎杖くん、そもそもあの五条悟だ。封印されたかすら怪しいよ」


「すまないが、それについては根拠はなイ。あえて言わせてもらえバ俺がココにいることだ」


そしてメカ丸は説明をした。


「やっぱりその説明を聞いたら俺、この手紙を開けた方が良い気がする」


「確かに、このタイミングで突然現れた手紙だ。普通じゃないしかけてみる価値はあるかもしれないね」


そうして、虎杖悠仁も五条悟と同じく異世界に行くのだった。


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