第7話
時は、6月2日の夕方5時過ぎであった。
ところ変わって、
農協は、
(キンコンカンコン…)
終業を知らせるチャイムが鳴った。
従業員さんたちは、帰宅準備を始めた。
ものすごくつらい表情を浮かべている
なんで家に帰宅するのだ…
めんどくさい…
この時であった。
めんどくさい表情で帰宅準備をしている
上の人は、にこやかな表情で
「
「はい?」
「ちょっとかまん?」
「なんでしょうか?」
「この前、
「ハナシって、なんですか?」
「だから、日高の支所に勤務している
「
「だから、日高の支所の人がなんとかしてあげたいと言うているのだよ〜」
「なんとかしたいと言うけど、
「分かってるよ〜」
「私は、結婚はまだ早いと言いましたよ!!」
「分かってるよ〜…だけど、
「戦争で
「分かってるよ…」
「分かっているのであれば
「気持ちはわかるけど…」
「そんなにガールフレンドがほしいのであれば、
「
「キンロウ青少年ホームへ行けば働く仲間たちがたくさんいるのですよ!!そこへ行かせたらいいじゃないですか…失礼します!!」
上の人は、にえきらない表情であたりを見渡した。
時は、夜8時過ぎであった。
ところ変わって、
浴室にゆかりと小4の私がいた。
この時、
よしみは残業だと言うたが、ウソに決まってる…
このため、ゆかりと小4の私は
私は、つらそうな表情でゆかりに言うた。
「おねーちゃん。」
「なあに
「おねーちゃんは、結婚しないの?」
ゆかりは、つらい表情で言うた。
「しないわよ…男はみんなケダモノだから大キライ!!」
「ケダモノだから…大キライ?」
「そうよ。」
「おねーちゃん。」
「
「よしみ
ゆかりは、ものすごくつらい表情で『そうよ。』と答えたあとこう言うた。
「終戦の日…おかーさんとおねーちゃんはチョンジンにいたのよ。」
「チョンジン。」
「うん。」
「おねーちゃんのおとーさんはどうしたの?」
「ラバウル(南方の島)でギョクサイしたのよ。」
「死んだの?」
「うん。」
「なんで?」
私の問いに対して、ゆかりは口を閉ざした。
私はぐすんぐすんと泣き出した。
ゆかりは、つらい表情で私に声をかけた。
「
「ぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすん…」
「
ゆかりは、ぐすんぐすんと泣いている私をHカップの
「
ゆかりは、ぐすんぐすんと泣いている私を両手でゆっくりと抱きしめながらやさしく声をかけた。
「
………
時は、1986年5月31日の夜8時半頃であった。
場所は、私が暮らしているロフト式のマンションにて…
テレビの画面に、長山洋子さんが『雲にのりたい』を歌っている様子が映っていた。
歌を聴いている私は、なみだを流しながら酒をのんだ。
「うううううううううううううううう…」
私は、テーブルに顔を伏せたあと震える声で泣いた。
ものすごくつらい時…
やさしく私に接したのはゆかりだけだった…
大キライだった…
………
つらくかなしいことがあったから幸せになろうとは思わないのか…
ふざけるな!!
幸せのテイギが分からないのに幸せなんて言うな!!
私は、怒りをこめながら泣きつづけた。
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