深淵の宝石商〜千夜の君と一夜の魔術師〜

七文

冒険のはじまり






「私がわずかに目を閉じるに、メブレビ。君に千の夜がめぐる」

父が寂しげに言うものだから、おやすみの代わりに「旅に出る」と告げた。

父上。

あなたが次に目覚める朝に、沢山たくさん土産話みやげばなしを聞かせてあげよう。

俺の千の冒険を。

宝石ジャウハラのように輝く、物語を







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