応援コメント

第10話 漂流郵便局」への応援コメント

  • 通信網やデジタルデバイスの発達により、メールやチャットで瞬時にメッセージのやり取りが可能になりました。これによってヒトとヒトとの距離は限りなく近づきました。しかし、その利便性と引き換えに、入力した記号をやり取りするこのコミュニケーション方法は、対人コミュニケーションの価値を大きく下落・喪失させて、ヒトとヒトとの関係を限りなく希薄にさせたように思います。
    このアートにどこか強く心惹かれるのは、そんな見失ったヒトとヒトとの関係やその価値を心が求めているのかなと、何となくそんな風に思いました。
    実際に見に行ってみたいですね。心が求めるメッセージに出会えることを願って……

    作者からの返信

    お読みいただきましてありがとうございます✨️

    手紙という文化は、やがて廃れていってしまうのかもしませんね。
    私自身、手書きからはもう何十年も離れてしまっております故、大きな事は言えませんが……。
    それでも、気持ちを伝えるという方法の中で、手紙というのは常に最高位のものでありつづけると思っております。

    いつでも会える、どこでもつながる

    これは便利で、気持ちを伝える手段としても有用ではあります。
    しかし、逆説的に見れば
    いつでも繋がれるということがお互いに無用な期待と義務を押し付け縛り付ける要因にもなっているような気がいたします。

    コロナで会えなくなったということを嘆く向きもあるかもしれませんが、その間でも全く連絡の取れなくなったという人はあまりいないのではないでしょうか。

    ある種の、別離と孤独をきちんと内に秘め噛み締めていないからこそ
    常に通信機器でつながっていなければ気がすまない、という弊害も生み出しているような気がいたします。

    本当に、もう会えないと分かった時。
    その時、初めて綴って、時間という波間に漂流させた手紙の言葉が
    自分の心から出た言葉なのではないかと思ったりもします。

    手触りの感覚
    頻繁ではないからこそ一期一会を大切にする

    むやみに写真に残したり連絡先を交換したり
    それをお互いに見せ合ったり……

    古い人間と云われようとも
    それはすこし違うんじゃないか、と
    私はいい続けたいと思っています。

    そして、いつかは私もこの郵便局へ行ってみたいと、そう願っています✨️