さよならみつき

@yuikimuta

太陽

あの日の夢が現実だったらどれほど良かったのだろうか。 あれから1年の月日が経っても忘れてられない。あの痛ましい事件さえなければ。


気づいたら高校2年生になっていた。僕は仙台太陽、僕はいつもひとりぼっちだった、一年生の頃は幼馴染だった河合夏樹と一緒にいた。「仙台、一緒に帰ろうぜ!」と毎日のように夏樹が僕の名を呼ぶのが懐かしい。 ずっとこのまま友達でいたかった、今思えば僕があんなことを言わなければこのまま友達で入れたのだろう。 久しぶりに夢を見た。夏樹が僕を追いかける、そんな夢を見た。「やめて」といっても夏樹はいうことを聞かなかった。

そんな悪夢から目が覚めた。スマホのロック画面を見ると7時5分だった。 いつも通りの朝の匂いがした。 起きて朝の支度をして7時45分に家を出た。何ら変わらないこの景色、今までの苦い思い出が蘇る。

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