第21話 生き残ってた魔王

まえがき

えーっと、前の更新から1時間も立たずに更新したので、前話を読んでない人は、前話からお読みください。

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天地を創り、生物まで創った私は次に何を作ろうと思っていると、後ろからドタドタと騒がしい音が聞こえてきた。


どうせアイちゃんだろうな。と思って振り返って見ると、その予想通りに、アイちゃんがいた。


「ちょっとっ!まずいことが起こってるよ!!」

「ん〜?どうしたの?異常は無いはずだけど」


アイちゃんが何か焦ったように言っている。


「『世界の崩壊』がもう始まってるんだよ!」

「え?」


それはおかしい。創られたばかりの世界はそう簡単に崩壊するわけがないはず。

そう思って、世界を眺めると、本当に遠くから世界が消え去っていっている。


なんでぇ!?!?


すると、友人がブツブツ何かを言い始めた。


「いや、おかしい。こんなすぐに崩壊するはずが…。しかもあのエネルギーの波動はどう考えても、『無』のハズ…。あの人が、またなんかやっちゃったのかも…。いや、それはないか。さっき聞いたけど、やってないと言っていたし…。でも、『虚』ではないから…。っていうか、生まれたばかりの世界の『実』はとんでもなく高いのになんで……?」


うん。何を言っているのか殆どわからない。


「ねえ、アイちゃん。この崩壊って私を恨む誰かがやったのかなぁ……」

「そんな事はないと思うよ。だってスイちゃんを恨む奴なんて……。………あ、そうだったぁっ!」


友人が何かを思い出したらしい。

私も少し考えてみる。


私に恨み…。

私を恨む人なんていないと思いたいけど…。

あっ。いるじゃん。種族的に私達『神』を恨む存在が。


「「『魔王』」」


アイちゃんもやっぱり同じ考えにたどり着いていたようだ。


「あれ、でも、そんなすぐに魔王って生まれるものだっけ?邪神によって作り出されるんじゃないの?」

「いや、今回はレアケースなの。『リセット』する時に、他の世界でも、魔王が生き残ることがあるらしいんだけど、殆どの世界は魔王を倒してたんだけど、ここの世界は魔王を倒してなかったっぽいからね」


それで、魔王が残ったってことかぁ。


「でも、魔王なら今の私でボコボコにできるよね?」

「普通の魔王ならね」

「普通じゃないの?」


普通じゃなかったら、それは普通に困る。


「うん。『無』を受け入れ、”器”を手にしてしまった、ちょっとヤバヤバ魔王だよ」


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ども、のこじです。

人って頑張れば、頑張れるんですね。(小泉構文風)

なんか1時間もかからずに執筆が終わってしまいました。

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